メイラとぼくの夏

三坂第一中学校2年生、三島海斗。
空想好きなぼくは、本の中で「「ぼく」の人生以外」の人生に出会うことで、なんとか、日常を彩っていた。

そんなぼくは、夏のある日、図書室で
見慣れない「おはなし屋さん」という言葉と、「1回5分、どんなお話でも聞けます。」という案内と電話番号が書かれた一枚の紙切れを見つける。

恐る恐る電話をかけたぼくは、サイエンス・フィクションの「おはなし屋さん」「メイラ」という少女に出会う。メイラが語り始めると、ぼくは一気に物語の世界へ引き込まれ…。


ひと夏の、恋と冒険。「ぼく以外の人生」と「ぼくの人生」。
中学生の海斗は、どう自分と向き合うのか。
そんなSF×初恋の物語です。