第44話 【超遅いバレンタインSS】蘭と颯太の御礼。

【「蘭先輩、勘弁して下さい」・舞台裏】


 出番が落ち着き、舞台袖に座りとお茶を飲みながらホッと一息つく颯太のところに、にまにまと微笑みを浮かべた蘭がやってきた。


「あれ?いつにも増して楽しそうですけど、何か嬉しい事でもあったんですか?」

「うむ!実はだな、なめこマ猫とかいう粗忽者そこつものがおってな。クリスマスにSSをお披露目したは良いが、バレンタインは無理だったらしいのだ。代わりと言っては何だが、お世話になっている皆様にチョコを配ってきた」

「あ……そこは、なまこマ猫さんが頑張るべきでしたね」


 ふうう、やれやれ~、とアメリカンホームドラマのように肩を竦める二人。


 ふぐぐ。

 ごめんなさい。


「で、どうだったんですか?みなさまに手渡すことは出来たんですか?先輩」

「ら・ん・だ♪」

「うわ!ドヤ顔に、人差し指付き?!何だか背中がぞくぞくしましたよ?!」


 人差し指をタクトのようにピシピシと振っている蘭。


「無論、渡す事ができたに決まっておろう」

「おおお!さすがですね先輩!」

「そして、な。『蘭先輩、勘弁してください。』を、誰よりもこよなく愛する、と私が独断と熱い想いで選ばせてもらったお三方にはチョコレートの他にだな、ひざ枕、胸部枕、尻枕をそれぞれお選びいただいた」


 とん!と胸を叩いて、ぽよりんぽよん、と弾ませた蘭。


「膝枕だけではなく、お尻枕に胸枕?!」

「それだけではない。崔 梨遙師、尾岡れき師、@ramia294師には、お三方が心ゆくまで私からご尊顔や肩をナデナデさすさす、とさせて頂いた。無論こんなものでは到底返せるご恩ではないがな!」

「……ぼ、僕も次回にお礼として、ううう、腕枕とかした方がいいでしょうかっ!」

「似合わんな(ぼそり)」

「ふぐう?!」


 蘭の一言に胸を押さえてよろめく颯太。


「ま、本編でなければ、思い思いの御礼するのもよかろうよ。我らがこうして喜怒哀楽を存分に出しながら破天荒に暴れられるのも、立ち寄ってくださる皆様のお陰だぞ。ゆめ、忘れるなよ?」

「は、はい!じゃあ!僕も膝枕練習しておきますね!」



 くるり。


 そこで。

 蘭と颯太が、ゆっくりと近づいて


「どうだ?膝枕、してみたいか?それとも」


 男子には、蘭の甘いささやきが、息の拭きかかる距離から聞こえてきます。


「ぼ、僕の……気持ちを込めた膝枕とか、イヤですか?も、もしくはっ!」


 女子には、顔を赤らめた颯太から上目遣いの提案が。


 頬に、唇に、首筋にかかる。

 蕩けそうに甘い、熱い吐息。

 

 超超、至近距離。


 そして。


「やはり、こうか?ん」


「失礼します……んむっ」

 



 ポッキーならぬチョコゲーム。 

 チョコを含んで、目を閉じる蘭、そして颯太。




 あなたなら……どうしたいですか?

 どんないちゃラブ……してみたいですか?







 いつも立ち寄ってくださって、応援して下さって本当に本当に。本当に!ありがとうございます!


 一週間遅れのバレンタイン・エピソードでごめんなさい(ノД`)・゜・。


 私、ホントこういうの下手でごめんなさい!

 

 そして崔先生、尾岡先生、@ramia294先生。

 イケオジダンディ様、イケメン様をこんな形で引っ張り出してごめんなさい!


 蘭、ノリノリでしたので許して下さい|д゚)

 本当に本当にいつも熱い声援、ありがとうございます!ヾ(≧▽≦)ノ


 三先生、皆様の応援、大感謝でございますm(_ _)m


 蘭、こつこつ頑張りますので、よかったらこれからもよろしくお願いします!


 マ猫よりヾ(≧▽≦)ノ

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