第35話(幕間続き)那佳と笹の葉の夢一夜②

 

 これはカクコンに出すとき、削除かもですね。


 夢の、世界です。


 本編とは関わりのないアナザーワールドということでm(__)m


 なんでこれ、思いついたんだろ( ̄▽ ̄)


 なるべく描写をぼかしつつ、えっちい表現ができるかという感じで書いています。

 なので、ご注意ください。


 苦手な方はスルーでお願いします、ごめんなさい(ノД`)・゜・。


 さてさて、「夢の中」で颯太の熱を下げようとしている那佳と笹の葉は、その中で何をしているのでしょう。


 そう、夢の中。


 流れがわかりづらいかもなので、前話をすべて載せています。


 ではではーヾ(≧▽≦)ノ♪











 

 入院して6日目の夜中。


 颯太は、ベッドの上に置いておいたペットボトルのお茶を飲んで、


(体……熱い……)


 思わず呟いた。


 毎晩の熱は、痛みと化膿止めの作用である事を医師から聞かされている颯太。

 そして朝になると、医師の言う通りに熱は下がっている。


 肩の痛みも引いたので心配はしていないが、毎晩の寝苦しさに辛さを感じていた。

 今は、ベッドの金属の部分に顔を寄せて、少しでも熱を逃がそうとする。


(あ、ひんやり……)


 人心地がついた颯太は、何度目かの眠りに引き込まれていった。





 頬に、額に、首筋に、脇に。


 熱を持った部分に、冷えた心地よい感触。

 

 颯太は、うっすらと目を開けた。


 そこには。


 ベッドの左右から身を乗り出し、濡れタオルで颯太の顔や首筋を拭いている二人の看護師がいた。


 颯太の右側にいる看護師が、心配そうに颯太を覗き込んで呟いた。



(颯太……さん。お加減はいかがですか?お嬢様が心配されていらしたので、様子を見に来ました)

(颯くん、からだ、あっつあつー)



 ベッドの左側にいる笹の葉も、小さい声でおどけた。

 だが、その瞳は柔らかく優しい。


(……那佳さんと、笹の葉さん?)


 熱でぼんやりとして働かない頭で、問いかける颯太。


 颯太の呟きに、大きく頷いた二人。


 那佳は颯太の頭を抱えて、少しだけ冷えている水をゆっくりと飲ませた。

 その体から立ち昇る、古風で慎ましげな甘い香りが、颯太の鼻をくすぐる。

 

(颯太さん。今、颯太さんの体はお熱によってかなり衰弱し始めています。お熱を下げないといけません。なので私達は秘術により颯太さんの夢の中に入ってきました)

(そー。おねむ治療ー。不安を取る。心すっきりー、体、リラックスー)

(今は……夢……?)


 呟きながらも、颯太に滲む汗を拭い続ける二人。

 

(現実でも……私達は颯太さんの傍で介抱しています。そして今から、お熱を上げている原因を取り除きます。じっくりと施しますので、不快感や違和感があればすぐにおっしゃって下されば。後は颯太さんのお気持ちひとつ……いかがいたしますか?)

(……熱が下がるなら、助かります……お願い……してもいいです、か?)

 

 熱に辟易へきえきしていた颯太はそう呟いて、目を閉じた。


 静まり返った病院の、個室の中で。


 三人の、「夢の世界」が。


 始まる。

 






(まずは、汗を拭いてお着替えましょう。お風邪を召してしまったら大変です。颯太さんはそのまま力を抜いてくだされば、結構ですよ。では、失礼します)


 颯太が考える暇もないまま、右へ左へ傾けられ、汗を拭かれ、脱がされていく。


 するりと下着に手がかかった時だけ身じろぎをしたが、手早く下着がつけられた事に安心し、脱力した颯太。


 息を大きく吸い込んだ音と、ゴクリ、と唾を飲み込む音には、気付いていない。

 

 さらりとしたパジャマの感触が全身に広がった後、颯太の額に、首の後ろに、脇に、太ももの付け根にヒンヤリとしたものが置かれていく。


 あまりの心地よさに、強張っていた体と気持ちが緩み、息を吐く颯太。


(心地よさそうですね。よかったです。では、体をほぐしていきます。これは、夢の中なので……失礼しちゃいますね)


 ベッドに上がり、颯太の腹部にまたがるように座った那佳は、すぐさま颯太の首や腕、掌をマッサージし始めた。


 笹の葉が那佳同様に、颯太の両脚や足裏を丁寧にマッサージをする。


 しばらくして、瞼に重みを感じ始めた颯太が呟いた。



(那佳さん、笹の葉さん……大分、楽になってきました。ありがとうございます)

(そうですか、よかった……………………でも)

(……?)



 一瞬の間の後。


 那佳の顔が愁いを帯びる。



(一番大きなお熱を持っている場所、丹田から熱の原因を抜き出さないと、です。これをしないとまたすぐにお熱が上がるでしょう。ここは夢の中、現実に行っている訳ではありませんので…………私達に任せていただけますか?)

(……はい……わかりました。那佳さんと笹の葉さん……です、から)



 颯太の言葉に、信頼に、那佳と笹の葉の体が震える。


 そして。


 那佳は体を颯太の脇にどかし、颯太の上半身に覆いかぶさった。

 そのまま耳元でふわふわと囁き、その頭を撫で始める。



(颯太さん……。では治療を開始するので、目はずっと閉じてて下さい……リラックスして……ここは夢の中……夢の中です……体の力を、抜いてくださいね……)

(は、い………………………………?!……!!!)



 颯太の脳天に、体に。

 痺れが駆け抜ける。

 そして、すぐに。

 颯太は、反応した。


 ……んぅ?!


 思わず浮かせた腰の動きに合わせて、那佳の体の向こう側から声がした。


(は、あっ、えっ……これっ、えっ?)

(ここは夢の中……治療を始めましたよ……私達も初めてなので、ぎこちなく感じるかもしれませんが……心を込めて、一生懸命治療しますので……)

(夢の中……ゆ……?あっ、うう)

(そう、夢です……ここは颯太さんの、夢の中……)



 那佳は颯太の顔を丹念についばみながら、囁く。

 その体の向こう側からは、颯太の耳にくぐもった水音が聞こえてくる。


 時折、笹の葉の苦しそうな声が混じって。



 ん。


 ん。


 んう。


 ん。




 っん?!


 ……ん。


 ん。


 ん。

           

 ん。



 音がしても。

 止まっても。


 颯太の顔や下半身から伝わってくる気持ちよさは高まっていくばかり。


 颯太から、声が漏れる。


(な、那佳さ……あっ、変な感じっ……が)

(心地よくなってきましたか?いっぱいに腫れているので、笹の葉もとても頑張っています。颯太さんは動かないで、下さいね?こんなに腫れてたら、笹の葉ののど奥に……こつん、こつんってしちゃいます、から)

 


 那佳はちらりと笹の葉の方を見た。

 笹の葉は蕩けそうな顔で、頭と腰を揺らめかせている。


 そして、笹の葉が顔を動かす度に、見え隠れするもの。

 那佳も思わず自分の腰に手を伸ばしかけるが、ぐっとこらえた。


 夜な夜な思い浮かべた、颯太を見下ろして。


 まだ、早い。

 せめて最後だけは、共にと。


 那佳は快感を貪りつくしたい衝動を必死に抑える。





 ちゅ。


 ちゅ。


 颯太の耳の近くで、小鳥の囀りが聞こえて。


 ちゃぷ。


 ちゃぷっ。


 んう、うぅ。


 遠くからは、水音と笹の葉の苦しそうな声が聞こえて。


 そして。

 二つの音のスピードが、徐々に上がっていく。



(…………!はぁ……はぁ……)



 颯太の腰がじりじりと動く回数が、明らかに増えた。



(颯太さん。お熱、丹田から出そうな気がしますか?)



 熱い息とともに那佳が颯太の耳元で囁き、こくりと頷く颯太。



(僕……怖いです。何か……何か……)

(……それじゃ、こうしましょう。私達の体も、治療で体温が上がってきたので一緒にお外に出しちゃいますね?大丈夫……颯太さんと一緒に……お熱、出しますよ………出さないとまたお熱出ちゃいます。私達と一緒に……) 


 笹の葉の頭が那佳の手によって、颯太に向って何度も押し付けられる。


 んう?!

 ん?!


 ん。

 んん。

 ん。

 んふう?!


 水音が、速さを増した。


 もう無理、と。

 とうとう自分の腰にも手を伸ばした那佳。


 那佳が驚くほどに赤く、大きく膨れ上がっている場所から、音が鳴り始める。


 震えながらまた『その時』を待つ那佳は必死で歯を食いしばる。

 きっとものすごいのが来る、と確信しながら時折手を止め、動きを調整する。


 もう既に2度、限界を超えている那佳。


 次の快感こそ、一緒に、と。


 笹の葉は那佳と同じ場所と、揺らめく顔のあたりから大きな水音を響かせている。



 ん。

 ん。

 ん。

 ん。


 んふ?!

 んうー!

 ……ん。

 ん。

 んぐ。



(ほらほら……颯太さんの体がお熱を出したがって、ひくひくしちゃってますよ?そんなかわいい顔して……颯太さんが、お熱を出した時のお顔を、見ててあげますね。あっ、あっ、もうすぐですか?もうすぐでしょう?我慢、しなくていいんですよ?はぁ、ひぅ、はっ、あっ)


 颯太の顔をついばんでは自分の白い尻に手を伸ばし、息も絶え絶えに囁く那佳。

 

(そ、そんな言い方……あっ!)


 那佳の下で颯太の体が大きく震え始めた。

 呼吸も、短く、荒く。


(ん。ん。ん。ん。ん。ん。んあ、ん。ん。はあっ!ん、ん、んん、ん、ん、ん、ん、ん、ん、ん、んうっ、ん、ん、ん、ん、んう、ん、んうう!ん!んう!ん!ん!ん!んー!んうー!んっんっんっんっんっんっ)


(いいですよ……お熱出してください……全部、笹の葉がぜーんぶ、残さず受け止めますから………ふ、ひあ!……お熱……出し、て……私達と一緒、に、あ、ああ、出して?出して?お熱、出して、出して出して出して!お熱出して出して出してだしてだしてだしてだしておねがいはやくもうむりむりむりむり、あ!あ!ああ!)


(んっんっんっんっんっ!ん、ううううううううーっ!)


 先に、那佳と笹の葉が耐え切れずに。


 そして。


(あ!………………………あ!……!……!……!!)


(……むぐ?!んっ?!……んうう!……ん?!んんん……んん?!……ん、ん……んう……む、ぐ……んっ、んっ……ふは!けほ!けほ……)


 颯太が体を大きく震わせながら、熱を笹の葉へと。

 そして残りの熱は、那佳が。


 三人の激しい呼吸音が重なり続け、暫くして。


 静寂が、訪れた。





 そのまま眠りに落ちた颯太の体を拭い、着替えさせ、愛おしそうに颯太の額や頬に口づけて、病室を出た那佳と笹の葉。


 明け方まではまだ遠い時間である。


「秘術、夢一夜。それにしても……顎と私、やばかった」

「あんなにかわいい顔してるのにね。男の人ってみんなあんななのでしょうか」

「知るわけない。あ、颯君の匂い。ビックリするほどだった」


 笹の葉が口元を指先で拭い、うっとりと匂いを嗅いで、舐めた。

 那佳はそれを見て、ぶるり、と身を震わせる。


「ふう、でも颯太さんのお熱が下がってよかったです。昼間なんてお見舞いに来た時ぼんやりしてましたし」

「次の治療は念願のここで……いや、あれは達人と殴り合うより勇気が必要」

「ちょっと!次は私の番じゃないんですか?!」


 ヘソの下をさする笹の葉の言葉に憤慨する那佳。


「……『もう行き止まりなの!行き止まりなのぉ!とんとんしちゃだめぇ!』とか叫んだ後に、白目を剥いて粗相をする那佳が見える」

「そんなになるわ、け……えう」

「大丈夫。二人分、頑張ってぴかぴかに拭けばいい」

も、じゃないですか!」


 夜明け前の道を、ふわふわと歩きながら。


 月明かりの下で二人は、満足そうに屋敷へと向かったのであった。





 ●





 ( ̄▽ ̄)←目いっぱいチャレンジして、お腹いっぱい。


 もうやんないです|д゚)

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