第34話(幕間) 【閲覧注意!サポ限幕間の半分】那佳と笹の葉の夢一夜。




 これは私にとっても、えっちいファイナルチャレンジ!になるかもしれません|д゚)


 だがしかし!


 不得意な分野にはチャレンジしないとモヤモヤですねヾ(≧▽≦)ノ♪


 本編と隣り合う世界の、「夢の中」のアナザーストーリーです。



 それでは、はじまりはじまりー!|д゚)










 

 入院して6日目の夜中。


 颯太は、ベッドの上に置いておいたペットボトルのお茶を飲んで、


(体……熱い……)


 思わず呟いた。


 毎晩の熱は、痛みと化膿止めの作用である事を医師から聞かされている颯太。


 そして、朝になると、汗で濡れたパジャマが嫌な位で医師の言う通り熱は下がっている。


 肩の痛みも引いたので心配はしていないが、毎晩の寝苦しさに辛さを感じていた。


 今は、ベッドの金属の部分に顔を寄せて、少しでも熱を逃がそうとする。


(あ、ひんやり……)


 人心地がついた颯太は、何度目かの眠りに引き込まれていった。





 頬に、額に、首筋に、脇に。


 熱を持った部分に、冷えた心地よい感触。

 

 颯太は、うっすらと目を開けた。


 そこには。


 ベッドの左右から身を乗り出し、濡れタオルで颯太の顔や首筋を拭いている二人の看護師がいた。


 颯太の右側にいる看護師が、心配そうに颯太を覗き込んで呟いた。



(颯太……さん。お加減はいかがですか?お嬢様が心配されていらしたので、様子を見に来ました)

(颯くん、からだ、あっつあつー)



 ベッドの左側にいる笹の葉も、小さい声でおどけた。

 だが、その瞳は柔らかく優しい。


(……那佳さんと笹の葉さん?)


 熱でぼんやりとして働かない頭で、問いかける颯太。


 頷いた那佳は颯太の頭を抱えて、少しだけ冷えている水をゆっくりと飲ませた。


 那佳の体から立ち昇る、和風の甘い香りが、颯太の鼻をくすぐる。

 

 颯太の呟きに、大きく頷いた二人。

 

(颯太さん。今、颯太さんの体はお熱によってかなり衰弱し始めています。お熱を下げないといけません。なので私達は秘術により、颯太さんの夢の中に入ってきました)

(そー。おねむ治療ー。不安を取る。心すっきりー、体リラックスー)

(今は……夢……)


 呟きながらも、颯太に滲む汗を拭い続ける二人。

 

(現実でも……私達は颯太さんの傍で介抱しています。そして今から、お熱を上げている原因を取り除きます。じっくりと施しますので、不快感や違和感があればすぐにおっしゃって下されば。後は颯太さんのお気持ちひとつ……いかがいたしますか?)

(……熱が下がるなら、助かります……お願い……してもいいです、か?)

 

 熱に辟易へきえきしていた颯太はそう呟いて、目を閉じた。


 静まり返った病院の、個室の中で。


 三人の、夢の中の世界が。


 始まる。

 






(まずは、汗を拭いてお着替えましょう。お風邪を召してしまったら大変です。颯太さんはそのまま力を抜いてくだされば、結構ですよ。では、失礼します)



 颯太が考える暇もないまま、右へ左へ傾けられ、汗を拭かれ、脱がされていく。


 するり、と下着に手がかかった時だけ身じろぎをしたが、手早く下着がつけられた事に安心し、脱力した颯太。


 息を大きく吸い込んだ音と、ゴクリ、と唾を飲み込む音には、気付いていない。

 

 さらりとしたパジャマの感触が全身に広がった後、颯太の額に、首の後ろに、脇に、太ももの付け根にヒンヤリとしたものが置かれていく。


 あまりの心地よさに、強張っていた体と気持ちが緩み、息を吐く颯太。


(心地よさそうですね。よかったです。では、体をほぐしていきます。これは、夢の中なので……失礼しちゃいますね)


 ベッドに上がり、颯太の腹部にまたがるように座った那佳は、すぐさま颯太の首や腕、掌をマッサージし始めた。


 笹の葉が那佳同様に、颯太の両脚や足裏を丁寧にマッサージをする。


 しばらくして、瞼に重みを感じ始めた颯太が呟いた。



(那佳さん、笹の葉さん……大分、楽になってきました。ありがとうございます)

(そうですか、よかった……………………でも)

(……?)



 一瞬の間の後。



(一番大きなお熱を持っている場所、丹田から熱の原因を抜き出さないと、です。これをしないとまたすぐにお熱が上がるでしょう。ここは夢の中、現実に行っている訳ではありませんので…………私達に任せていただけますか?)

(……はい……わかりました。那佳さんと笹の葉さん…………です、から)



 颯太の言葉に、信頼に、那佳の体が震える。


 そして。


 那佳は体を颯太の脇にどかし、颯太の上半身に覆いかぶさった。

 そのまま耳元でふわふわと囁き、その頭を撫で始める。



(颯太さん……。では治療を開始するので、目はずっと閉じてて下さい……リラックスして……ここは夢の中……夢の中ですから……リラックス、リラックス……)

(………………………………?!……!!!)



 颯太の脳天に、体に。


 痺れが、駆け抜けた。



(は、あっ、えっ……これっ、えっ?)

(ここは夢の中……治療を始めましたよ……私達も初めてなので、ぎこちなく感じるかもしれませんが……心を込めて一生懸命治療しますので……)

(夢の中……ゆ、め……?あっ、うう)

(そう、夢です……ここは颯太さんの、夢の中……)







 この先……読みたいですか?|д゚)

 次は生々しい感じになります。


 蘭でしかやるつもりのない、わちゃわちゃです(´艸`*)


 特にそういったお声がなければ、ふつうのお話に戻しますヾ(≧▽≦)ノ♪←空振り

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