第0話 麻子の追憶 (1)

私は他の子とは違う。

だから上に立たなきゃいけない

でも、私には何もない。

母親も父親も。

だから、普通に暮らしてる全ての物が憎い

だから、私は全てを欲する。


  一 30年前 一

「麻子、早く起きなさい。学校に遅刻するわよ」

お母さんの声が聞こえる。

でも、まだ眠い。麻子の体内時計では午前4時を指していた。

(まだ起きるには早いよね。もう少し寝ようかな...)

2度目の睡眠に入ろうとしたその時、

ドンッ

激しい音で麻子は完全に目が冷めた

「コラ!早く起きなさいって言ってるでしょ!」

「う〜ん。今起きる」

こうなるとお母さんは止まらないから聞き流そう

そう思いつつ、麻子は説教している母親の横を通り部屋から出た。

食卓につくと、お父さんが先にご飯を食べていた。

「あまり母さんを怒らせるんじゃないぞ。」そう私を叱ると、隣にお母さんが座ってきた。

「もうちょっときつく叱ってよ!」

そんな他愛も無い会話に耳を傾けながら、ご飯を急いで食べていると

「今日は私とお父さん、帰りが遅くなるからご飯は温めて食べてね」

そうお母さんは麻子に言ってきた

ふと考えると、今日は二人の結婚記念日だった

「うん。楽しんできてね!」

そう言い、麻子は食卓を離れた

麻子はいつもどおりに学校へ行く準備をし、いつもどおりに学校生活を過ごした

「ただ..」

ただいまと言いかけたところでその言葉が意味がないことを思い出した

「うーーん!今日は自由だ!」

麻子はお母さん達に楽しんでほしいと思う他で、この一人の時間がとても楽しみであった。

「何しようかな。明日は休みだし!」

そう私はワクワクしていた

 


違和感を感じたのは、夜中3時を過ぎた頃だ。さすがに遅すぎる

そう感じ始めた

電話も通じない。

「お母さん達、大丈夫かな。明日の朝には帰ってくるよね!」

そう自分に言い聞かせ、麻子は寝床についた。


麻子が起きたのはいつもよりも早い時間だった

理由は、お母さんに起こされた.....のではない

電話がずっとなっていたからだ

「こんな早い時間にだれ....」

そう言いつつ受話器をとり、耳に当てると

とんでもない音量の罵声が飛んできた

「こんな時になにしてんの!まさか寝てたとかじゃないよね!」

わけが分からなかった、まだ5時だ。夕方ではなく朝の

そう考えていると

「まさか麻子、なんにも知らんの?」

そう急に弱い声を出してきた

「知らないって何を?」

本当にわけが分からなかった

「あんたの母さんとお父さんのことよ。ほんとに何も聞いてないの?」

「聞いてないって....だからなに?」

すこし苛立った感じで言うと

「今から言うことは、事実だからちゃんと受け入れてね。

麻子のお母さんとお父さんは交通事故にあった」

は?

実際にこんな感じの声が出たと思う

「え、っちょっとまって。交通事故って何。お母さん達は大丈夫なんでしょ。」

もう答えはわかりきったことだった

「ごめんなさい。いつ死んでもおかしくない状況らしいの。今から迎えに行くから」

その言葉を聞いた瞬間、頭がまっさらになった、と同時に色んな思考が働いた

なんで

なんでお母さん達じゃなきゃいけなかったの

なんでよりにもよって今日なの

なんで、なんで

私にはの生活すら送れないの

なんでわたしだけ

なんで

なんで

この瞬間、私は大切なものを失った気がした


一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一

みなさんお久しぶりです

今まで失踪していてすみませんでした。

小説を掛けない状態に有りました(病期とかじゃないです)

今日からまた書かせていただきます。

下手ですがこれからもどうぞよろしお願いします

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