第14話

流石にこのチームで勝つことは無理そうだな

なんかスポーツ出来そうな人と組みたかった。

僕にそんな人を誘うコミュ力なんてないけど

「勝てるように頑張ろうね!」

「う、うん 善処...するよ」

自信がない


1試合目は運が悪く、スポーツが出来るやつで組んでるチームだった

もちろんボコボコにされた

「あー負けちゃったねー」

うん。そりゃそうだ。こんなチームで勝つには奇跡が起きないと本当に無理だ

「あと1試合あるから!そっちで勝とう!」

奇跡が起きれば、勝てるかもね


ピーーッ

2試合目開始のホイッスルが鳴った

相手は...

もう少しちゃんとしたチームだったら勝ててたかもしれないようなチームだった

仲がいいグループで組んだチーム。そんな感じだ

「はぁ、はぁ、はぁ、」

最近勉強しかやってないから、体力が。

うっ、くらくらする

そろそろやばいかも

その瞬間目の前が真っ暗になり、

僕は倒れた


「うっ、ここは?」

白い天井が見える。見たことがない部屋だ

倒れたってことは保健室に運ばれたのかな?

「やっと起きたみたいだね」

僕が起きると、誰かがそう語りかけてきた

「はい。すみません迷惑かけちゃって。」

「いやいや大丈夫だよ。僕の仕事は生徒の健康を守ることだからね。」

保健室の先生か。

「すみません。今何時ですか?」

倒れたのが5時間目だから、13時くらいか。

「今はね、16時だよ」

「え?本当ですか?」

3時間も寝てたのか。

「本当だよ。ほら時計見てみなよ」

時計を見ると、16時30分を指していた

「本当ですね。それじゃあ僕はこれで失礼しますね。ありがとうございました」

あまり長居するのも良くないと思った

「うん。水分とかちゃんととるんだよ」

「はい。失礼します」

ガラガラガラ


急がないと、流石にもう天音達は帰っちゃったかな。

そう思いつつ教室のドアを開ける

「あ、起きたんだ。大丈夫?今日は早く帰って寝た方がいいよ!」

教室に入ると、天音の姿が見えた。

「まっててくれたの?」

「うん。心配だったからね」

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