第23話 宗教はオワコンなのか

 前回の話題や、フォローしている作品を読んで、宗教のオワコン説を再び考えることとなった。さすがに自力で考えるのには限界があったのでググった。最近自己ブームの現代ビジネスの記事だ。


https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75370?page=1

 オウム真理教事件あたりからとっくのとうに宗教離れが騒がれていた日本だけでなく、他の先進国諸国も環境は似ているようだ。それでも、キリスト教は、毎週日曜ミサ(礼拝)があり、そこで信者が一同に会す機会があるわけだから、初詣くらいしか定まった機会がない日本よりは状況はマシだろうが。

 でも、破綻した教会がモスクとして売られるという事態には、衝撃であった。なんというか、イスタンブールのアヤソフィアみたいな転用があったけれど、イスラム教の寛容さが身にしみる。


 その信者減少の背景として指摘されたのは、寿命伸長のために死生観が変化し、死後の不安が小さくなったこと、直近ではコロナで宗教儀式の実施が困難になったことであった。


 現代での幸福度低下は甚大な問題であるが……。コミュニティー造成と、人の悩みに寄り添うこと、それは宗教じゃなくてもできる。別の選択肢が増えた点もあるだろう。

 また、宗教が前近代的な迷信で胡散臭いという言説についても発生時期や、流布状況等調べた方がいいだろう。実は歴史を見れば、戦国期に織田信長が延暦寺焼き討ち、本願寺攻めを遂行し(日蓮宗の布教に努め、そのために本能寺が死地となった点はあるが)宗教離れの動きがあり、逆に近代以降、明治政府は、西洋の宗教の発展状況を見て、大教宣布の詔を発布したり、国民教化しようとした時期もあったのだから。

 自分にとって、日本史の中で宗教はまだまだ未開拓のテーマなので、夏休中にでも調べようと思う。

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