第15話  自信について

 自信とは難しいものである。

 

 良く海外の方が日本人の欠点としてあげる点に「自信が無い」というものがあるらしい。


「自信が無い」と言った場合は、悪い意味で使われる。


 しかし全く逆に「自信過剰じしんかじょう」も悪い意味で使われる。


 ようするに人間は「自分を信じられない」のなら、最初から挑戦や行動はしないのだが、「自分を信じ過ぎて」行動しても、失敗するのである。


 これでは、自信が有り過ぎても、全く逆に無さ過ぎてもダメ、という事になるのだがほとんどは、挑戦や行動してから失敗するので、ままならないものである。


 コップに入った水に氷を入れると、浮く。


 当然のように浮くのだが・・・、


 これは超少数派なのだという。


 たとえば、液体の鉄に固体の鉄球を入れると、沈むらしく、水以外はほとんどこうなるらしい。


 先程、浮くと、筆者は書き記したが、それはほとんどの人が、鉄工所などに勤務しておらず、溶鉱炉ようこうろなどに関わらず、コップの中の氷水こおりみずの方が、記憶に焼き付いているからであろう。


「普通」というのが「大多数」ならば、鉄の方が「普通」で、水の方が「異常」なのである。


 水の方が「正常」と思うのは「自信過剰じしんかじょう」だったわけである。


 











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