第12話 進歩について

人類は進歩してると世間では言われているようだ。


 東日本大震災の時に大規模な電力不足が、巻き起こってしまったのは記憶に新しい方も多いであろう。


 その時、電力不足で電車が当然のごとくほとんど稼働出来無くなてしまったのである。


 テレビの評論家だかコメンテーターだかが、「昔の科学技術は独立性が強い。なので何故、蒸気機関車を全廃してしまったのか?」と言っていた。


確かにおっしゃるとおりである。


 私の父が北信越のる県で出生したのだが、幼いころに蒸気機関車で、家族と一緒に上京してきたのだが、その時トンネルの中で窓を開けて顔を出したら、蒸気の(というか煙か?)すすだらけで顔が真っ黒になってしまったと、笑い話の失敗談をしたことが有った。


 蒸気機関は当然、蒸気の力で動く。電力は要らないのだ。


 もちろん、科学技術の進歩の過程で、蒸気より電気の方が効率が良いと、人類を代表する科学者達は結論付けたのであろう。


しかし、時と場合によっては逆転現象が起こるのである。


 今から何十年前の科学技術でも、数百キロの道のりを恐らく最低でも、何十人は運べたのである。

 

 そして、科学技術が発達しすぎたために核兵器という、人類全体が集団自殺出来てしまう、代物まで発明されてしまった。


 人類は進歩しているのか?それとも、衰亡すいぼうに向かってるのか?


 これも、どっちが真理か?

 


 


 




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