File No.02:怪奇・スパイダー男爵

 ――その夜。


「……ヒロミさん、あの『W.I.N.D』の人どうするんですか?」

「どうするって……今日の夜は下の喫茶店部屋で寝かせるしかないよ。今ソファベッド用意しておいた」


 ヒロミの喫茶店は、自宅と一緒になっている2階建ての一軒家である。


 しかし1階の喫茶部屋を借りたとはいえ、ソファベッドだけ用意とは、護衛に対して扱いが雑なんじゃないか? ……まぁ自分が勝手に上がり込んだのだから、仕方ないか。


 2階にある彼女の部屋は女子らしくドレッサーテーブルがあり、壁紙もそれなりにお洒落なのだが……

 やたらにフィギュア人形やらロボットの模型が棚にずらっと並んでいるのが独特だ。


 俺、この類いの人の事聞いたことがあるぞ。


 ――だ。

 それも『アニメ』や『ヒーローオタク』ってヤツだ。


 まぁ人の趣味は人それぞれだから、とやかく言うことはしないが……変わってるよな。


「なんですって!?」


「………どうしたんですか、急に叫んで」

「いや、何かアイツがあたしの事バカにしてるような気がして」


 どうやら『オタク』の事に関しては地獄耳のようだ。

 ここで話を割って失礼だが、ルリナが何か思い詰めたような顔をしているのをヒロミは察した。


「タケルの事、気になってるの?」


「え!? いやそうじゃないんですけど、何となくあのひと、寂しそうな顔をしてて」

「ふーん……」


 ヒロミが何を思ったかは知らないが、俺の事を探っているのか、そのポーカーフェイスがどうも気に食わない。


 それを直感が気づいていたのか、俺は思い立って二人の部屋まで駆け上がり、ノックして彼女らの部屋に入る。


「タケルか。何よ今時分」

「こんな夜遅くに二人で何の相談してたんだ?」

「……別に? 二人だけのガールズトークよ」


 その割には、ヒロミが少し眼を反らしたのを俺は見落とさなかった。


「そうか? 俺はてっきり二人で何か企んでるんじゃないかと思ったんだが……」


「ヤバっ、バレちゃった……」

「何!?」

「実は二人きりでガールズバーに通おうかと思っちゃって、女だけの百合百合しいトークを……」


 こんな事態に……何を呑気に色気を求めに行く必要があるのだコイツら。


「そうは行かないからな! 今夜は一晩中付きっきりで見張るから覚悟しとけ!!」

「分かったわよ……じゃあたしとルリナちゃんは自分の部屋で大人しく寝てますよーだ!」


 二人とも舌出して渋っている割には一緒に寝る気満々なのは何故だろう。アイツの部屋ダブルベッドだったし。


「……あ、それともう一つ。さっき二人でタケルの事ちょっと調べてたの」

「………何の事をだ?」


「アンタは『W.I.N.D』随一の凄腕特捜隊員で、その反面ワイルドなルックスから、女の子は皆虜にさせるプレイボーイ。またの名を――【嵐を呼ぶ男】」

「……ほぅ、良く調べてるじゃないか」


「でも女の子一人不安にさせてるようじゃ、その名も廃るわね! 作物吹き飛ばして電柱倒すのがオチよ!」


「人を台風呼ばわりすんじゃない!!」


 おちょくられてるとはいえ、アイツは俺の心の奥を突き刺してくる。それが余計に不愉快でならない。


「俺だって、任務じゃ無かったらお前らの護衛なんかするものか。とにかく2階でも抜け出したら直ぐに気付いて連れ戻すからそのつもりでいろ!」


「………今まで何人の女を泣かして来たの?」

「うるさい! さっさと寝ろッ!!」


 最後まで癪に触る女だ。俺は部屋のドアを乱暴に閉めて1階の喫茶部屋へ戻った。


 ☆★☆★☆★


 夜も更けた頃、俺は寝ようにも2階のアイツらが気になって中々眠れやしなかった。

 仕方ない、1階の喫茶店にある本でも読んで暇を潰すか……



『ウフッ、ウフフ……☆』



 ………あ? 何だ今の声。2階の方からだ。


『ぁん……ヒロミさんの手、暖かぁい……』

『ルリナちゃんこそ、ウフフ……』


 ベッドに潜り込んで、二人きりでイチャイチャしてんのかアイツら!?


『………あっ、そこはダメェ!』

『良いじゃないの、もっと見せてよその顔!』

『イヤぁ、恥ずかしいもん!!』

『そーゆーとこもあたしだーいすき♡』


 ……もう我慢できん!!


 ――ドタタタタ、バタッ!!



「夜中に何じゃれあってんだお前ら!!! ――――はっ!?」



 俺は二人のイチャコラよりも衝撃的なものを目の当たりにしてしまった。

 2階の窓から、月明かりをバックにシルエットを見せたの姿を!!



 ――――ガシャァァァァンッッ、シュルルルルル!!



 窓ガラスを強引に突き破り、蜘蛛男の口から白い糸を吐き出す。その糸は瞬く間にルリナの体を巻き付けた。


「い、イヤァァァァァッッ!!!」


 ルリナは巻き付けられた糸と、蜘蛛男の姿を見るなり恐怖で叫びあげた。


「誰だ貴様は!?」

 蜘蛛男は上がり込み、ルリナを抱えながら口を発した。


「ワレハ『スパイダー男爵』、コノムスメハイタダイテイクゾ!!」


 頭上の大きな触覚、8つの目とクモの巣状のマントを被ったスパイダー男爵がその姿を露にした。


「逃がすものか!!」

 俺はルリナを連れ去ろうとするスパイダー男爵を止めようとしたが、


 ――ピシュッ!

「わっ?!」


 スパイダー男爵がダーツの形をした毒針を口から出し、瞬時にそれを避ける俺。

 床に突き刺さった針がジュクジュクと腐食させるような音を立てている。刺されたら一巻の終わりだ。


 ……って、んな事言ってる場合じゃない!


「クソッ、待て!」


 夜の街、家の屋根を蹴りあげながらひらりふわりと、スパイダー男爵は全力疾走で逃げ去っていく。こうなったら、地の底までも追跡するしかない!


「―――ウィンドサイクラー!!」


 俺はブレス状の端末に呼び掛ける。すると、夜の街路からエンジンの轟音を立ててオートバイが俺の前に現れた。これが俺の愛機、セミカウル型オフロードバイク『ウィンドサイクラー』だ!!



 車体には風をモチーフにした『W.I.N.D』のエンブレム。

 風力発電モーターで動かすこいつは、排気を行うマフラーからは風の力でジェットエンジンに変換させる。故に環境にも優しいエコロジーマシンなのだ。



「あの蜘蛛野郎を追っかけるぞ!!」

 俺はウィンドサイクラーを起動させて、奴を追跡した。


 ………何か忘れてる様だけど、今は敵を追うのが先だ。急ぐぞ!!



「あの変態蜘蛛め……! あたしを踏んづけて、ルリナちゃんをかっさらおうなんていい度胸ね……今に見てなさい!!」



 ☆★☆★☆★


 ――マウンペアから数十キロ離れた森林の奥地に設置する人工ダム『オガワタマダム』。

 山々を乗り越えて、スパイダー男爵は自力でダムまで逃げてきた。敵ながらご苦労さん。


「……サァ、マイクロチップヲワタスンダ」

「何の事ですか?」


 糸で束縛され拉致したルリナにスパイダーは何かを要求している様だった。


「トボケルナ! ワガソシキ『ジャックス』カラウバイトッタ、【ヒーローノフウインデータ】ノマイクロチップノコトダ!!」


『英雄の封印データ』? それがあればヒーローを解放できるという事か!? それをルリナが強奪したというのか。


「例え私がそれを持っているとしても、貴方なんかに渡しませんわ!!」


 スパイダー男爵の恐怖にも屈せず、黙秘するルリナ。

 だが敵は情けをかけるほど甘くは無かった。


「ナラバソノママ……シネ!!」


 スパイダーの口から毒針が垣間見える。

 死への恐怖に顔もひきつるルリナ。


 ……だがその刹那!!



「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



 ダムに木霊する悪を切り裂く魂の叫び。


 現れたのは……石ケ谷ヒロミ!?

 話の脈から俺じゃないのかよ!!


 空中浮遊するホバーボードのようなものに乗り、ダムの建物の上に降り立った。


「このマシンは、宇宙刑事のサイバリ◯ンをモチーフにしてみました!!」


 いや、知らんがな。


「ナ、ナンダアノチンチクリンハ!?」

「ヒロミさん……」


「テメェちんちくりんつったな、こんにゃろー!!!」


 次の瞬間、手ぶらな筈のヒロミの手元から瞬時に、ロケットランチャーらしきものを発現させて、そのまま敵目掛けて発射する。



 ――――ズドォォォォォン!!!


 間一髪スパイダーに直撃しなかったが……かなり危なっかしい。


「オノレェ……サキニチンチクリンカライキノネヲトメテヤル!!」

「だからちんちくりん言うなッつーの!!!」


 するとダムの建物から、あの石油コンビナートに居た覆面野郎の戦闘員達がぞろぞろ現れた。


 長い棒を手に持ち、棒術を使う戦闘員が、ヒロミの周囲を円を描いて奇襲を仕掛けてくる。人海戦術が専売特許の戦闘員らしい動きだ。


「あたし、男の戦闘員なんか興味ないの! 希少な女戦闘員は欲しいけど」


 オイ、今なんつった!?


「鬱陶しいから先に片付けてやるわ!!」


 するとヒロミは手元からキューブらしきものを取り出した。


「【トクサツール】ッッ!!!」


 ヒロミが掛け声をかけ、天高く放り投げると同時にキューブの形をした【トクサツール】が、瞬時に爆弾のような玉に変化した!!


「トクサツール・ボンバーフェスティバル!!」


 ――ドカァァァァァン!!



「ニィィィィィィィィィ!!!」


 爆弾玉を思い切り地面に叩きつけると、同時に取り囲む戦闘員を巻き込み、大爆発を起こした。


 しかし戦闘員達はまだ大勢居るぞ!


「あ~んもうしつこい! ――イタッ!」


 怒った戦闘員達は棒でバシバシとヒロミを百叩き。


「止めろっつってんだろゴラァ!!!!」


 それを逆上したヒロミが棒を奪って戦闘員のケツを千叩き。……何かアイツに勝てる気がしなくなってきた。



 ――ピシュッ!

 またしてもスパイダー男爵の毒針がヒロミを襲う!!


「廊下に立ってなさい!!」


 ――プスッ!!


 何故にやらかしたのか知らないが、戦闘員を立たせたお陰で毒針の盾になった。


「ニィィィィィィィィ………!」

 すると毒針に刺された戦闘員が身体中泡立ち、溶解消滅されていった。


「うぇ……テレビで観るより生の方が残酷ね……」

 そんな見慣れたような言い方されても……


「モウイチド……!」


 マズイ、毒針の2発目が来るぞ!!


『ヒロミ、伏せろ!!!』

「伏せキャン☆」

 

 ――――ドガガガガガガガ!!


 ウィンドサイクラーのフロントカウルに搭載しているガトリングが、スパイダー男爵目掛けて撃ち放つ!!

 スパイダーは本能が知らせるかのように、ルリナを置いて逃げていく。


「ヒロミはルリナを解放しろ! 俺はあの蜘蛛野郎を追う!!」

 ここでアイツばかり活躍させてたまるか! 俺は愛機を走らせ、奴を追いかけた。


「ちょっ、タケル! 大丈夫かな……?」


 いや、一般のお前に心配されたかねぇよ。


 ☆★☆★☆★


 更に上に登り、俺は急斜面の土砂に設置した発電所までスパイダー男爵を追い詰めた。


「キサマァ……『W.I.N.D』ノイヌカ!!」

「蜘蛛に犬呼ばわりされたくねぇな! 憎き『ジャックス』め、今日こそ俺がブッ飛ばしてやる!!」


 人間の10倍の戦闘力を持つW.I.N.D印の『強化服』で何処まで蜘蛛野郎に通用するか……


「行くぞ!!」


 もうすぐ夜が明ける、藍色の空で展開するバトルシーン。是非とも映像にしてみたい所だ!


 風力エネルギーでパワーを倍増させる強化服、パンチやキックを繰り出そうとも、スパイダー男爵からは手応えが感じられない――!!


「……ニンゲンドモノチカラハソノテイドカ!?」


 いきなり体から生えてきた4本の腕、計6本の腕で俺の身体を締め付ける。もの凄い力だ!


「オマエラニンゲンドモニ、ヘイワナドハニドトコナイ! ワガソシキノナノモトニ、ヒザマヅクウンメイニアルノダ!!」


(……ちくしょう――! 結局俺達の力じゃ太刀打ち出来ないってのかッッ!?)


 こんな絶望感は今までに味わった事が無かった。それと同時に俺は死をも覚悟した。


「シネェッッ!!」


 束縛された俺に狙いを定め、あの毒針が今度は俺に向けられた。


 もう、ここまでか……!!



『トクサツールッッ!!!』


 蜘蛛野郎の背後、そして丁度日の光が逆光に差し込んだ時、ヒロミがそこにいた!!


「トクサツール・ファイアバズーカ!!」


 ヒロミは兵器を肩に抱え、スパイダー男爵目掛け火の玉を放射させた!!


「グギャアアアアアアアアアア!!!!!」


 火の玉がスパイダー男爵に着弾し、一瞬のうちに火だるまと化した――って熱ッッ!? 俺まで巻き込むんじゃねぇ!!


 弱点の炎を受けて、スパイダー男爵は紫色の泡をジュワジュワと音を立てながら、灰と共に消滅していった。


「ハァ……ハァ――!!」


 俺は九死に一生を得た。皮肉にも護衛すべき人物である『トクサツ少女』と呼ばれる石ケ谷ヒロミに。

 ルリナも助け出して、アイツは得意気に兵器をまた元のキューブに戻して懐に締まった。


「……お前、一体何者なんだ!? 結局『トクサツ少女』って何なんだよ!?」


 自分の無力さに自棄になりつつも、ヒロミは真剣に聞き入れた。


「――この世の悪の敵、そして自由を愛し、全ての女の子の味方!

 あたしはこの英雄都市ブレイドピアを守るためにこのしてきたの!!」



 て、転生!!? じゃアイツは、この世界の住民じゃないのか!?


「貴方の事、気に入ったから良いこと教えてあげる。

 ――このキューブ道具は【トクサツール】!


 これを使って最強の武器やマシンや、便利な道具に変えられる神様がくれた道具なの!

 そしてこの道具は、英雄の意志が眠っているの!」


 英雄の意志……それが『トクサツ』の力になっているというのか――!!


「だから……そんな暗い顔しないで! 希望を忘れずに、英雄の力を信じてあげて……!!」


 ヒロミ、お前って奴は……


 やってることはメチャクチャだが、ヒロミも正義の熱い心がある。

 ――少しは英雄の事、信じてみても良いかもな……


 アイツが本当にこの英雄世界の救世主になるかも知れない――!!




(……この状況は利用出来そうね)


 ☆★☆★☆★


 ――数日後。


 俺は再び喫茶店『リリィ』の所へ駆けつけた。



「いらっしゃ……なんだタケルか」

「なんだとはなんだ。あの蒸発事件は終息したから別れでも交わそうと思って来たんだ」


「別れ? アンタと?」


「当たり前だろ。お前の護衛の仕事は、事件が終息するまでの条件なんだから」


「あー、それがね……」


 するとヒロミは厨房に出向き、ある証明書を取り出した。


【『W.I.N.D』と『石ケ谷探偵事務所』の特捜連携に関する同意書】……って、え!!?


 石ケ谷って、ヒロミの!? 探偵事務所!?


 ヒロミと『W.I.N.D』が手を組んだ!!!?


「ど、ど、ど、どういう訳だ!?」


「喫茶店『リリィ』のマスターは仮の姿。あたしはトクサツールを使って、不可解な事件を解決する探偵稼業もやってるの!」


 ……嘘だ。こんなアホが喫茶店に探偵もやってるとか、上司も何で言ってくれなかったんだ。


「ふざけんな! 誰がお前と組むなんて……」

「でもアンタの御偉いさんが承諾したんだから、当然だも~ん☆」


 ヒロミは嫌味ったらしく同意書をピラピラと見せびらかす。


「とにかく、同意したからにはあたしもそれなりに物資とか情報を提供するわ。W.I.N.Dからも毎月1万ブレイブ (1ブレイブで約100円)くれるって条件で、OKしたんだし!」


 嘘ーん、二十歳の娘に給料まで渡されるとは……


「そっちの機関も相当切羽詰まってたみたいでね? 度重なる事件の迷宮入りで、この世界の人々の信頼を失いかけてたんだって。

 そこであたしに泣きながら頼み込むもんだから、毎月1万ブレイブで手ェ打って協力することにしたの」


「それって……ゆすりじゃないのか?」


「何とでも言いなさい。もうそういう約束で協力するって決めたんだから。

 ――ねー、ルリナちゃん♡」


「そう言う事です!ヒロミさん☆」


 あれ、厨房の奥からルリナが……


「お前ら主人と客の間柄じゃ無かったのか!?」


「それも仮の装い! ルリナちゃんはあたしの頼れる助手さん! そして、愛してるんだもん」

「「ねーー♡♡」」


 お前ら締めでもイチャつかんと気が済まないのか。


「とにかく、これからも宜しくお願いね! 『嵐を呼ぶ男』さんっ!!」




 ――――俺は放心状態のまま、店を後にした。



「………アイツが悪を倒して救世主になったら、この世界はどうなるんだろう――?」


 俺はとてつもなく不安になりながらも、風に靡きながら、ウィンドサイクラーを走らせた。


 ☆★☆★☆★



「トクサツグッズのお小遣い貰えて良かったですね、ヒロミさん!」

「ホント! これでまたコレクションが増えるわ。全く有意義な事件だったわ!!」


「「むぎゅ~☆☆☆」」



 隙あらば百合しいハグをする二人。そしてルリナの胸元に仕込まれたチョーカーが、抱擁する二人の胸元へ埋まっていく。



 英雄異世界の平和を守るために、今日もトクサツ少女ヒロミはトクサツール片手に戦うことであろう――!!

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