第9話〜灰色の少年〜


 何だココは……

 石畳の、灰色一色の部屋。ホコリ臭そうな所だが、嗅いでみても何の匂いもしねえ。


 あの時、怒った勇者・佐藤が「このネコたちは、今すぐこの場から消え去ら!」とか言いやがった。アイツが「〜」と言うと、ソレと反対の事が起こるみてえなんだ。よく分からねえが、アイツの持つスキルらしい。


 そんな訳でシャロールの家から、ボクとソアラ、ルナは、石畳の薄暗い部屋に飛ばされちまったんだ。


が混入したようだな」


 どこかから声が聞こえる。

 目をやるとそこには、灰色のフードを被ったニンゲンの少年が、これまた灰色一色のソファで足を組みながら座っていた。


「……誰だテメエは」

「誰だとは、ご挨拶だねえ。この世界に紛れ込んだは、君たちの方なのに」


 灰色の少年はそう言うとルナとソアラをジッと見つめた。すると、ルナとソアラは石のように固まり、動かなくなってしまった。少年の赤いまなこが今度はボクを睨む。


「……な、動けねえ! テメエ、何のつもりだ!」


「僕は……異世界転移もこれで百度目なので、最強の能力****で悪役令嬢やケモミミ娘や王女様とハーレム作りながらゆるーく世界征服を果たそうじゃないか2ツー……の管理人、みたいなものかな」


「あん? 何言ってやがんだ。頭イカレてやがんのか? さっさとボクらをここから出しやがれ」


「言われなくても、排除させてもらうよ。ここがゲームの世界だということは知っているね? ずっと放置してたバグを直して、このをプログラムしようと思ったんだが、今度はこんな異物が混入してくるとは……」


 何を言ってやがるか、全く分からねえ。

 ボクはミランダを呼んで、ここから脱出することにした。


「ミランダ、ワープゲート出してくれ……ん?」


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「縺翫>縲√←縺?↑縺」縺ヲ繧薙□?」


「蜷帙◆縺。繧偵?∵賜髯、縺吶k」


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——。

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