4-5

「ふふ。ふふふふふ………」


 呼応するように、あたりの暗さが増した気がする。

 彼女を中心に威圧感が膨れていく。険しい表情で、視線が注がれる。弧寄は爛々とした睨みを効かせ、辺りは一触即発の空気に包まれる。

 夜のグランド、ひらいた視界。涼しささえ感じる時間だというのに、首の後ろが暑かった。

 宝石と緊張の高鳴りを同調していく。

 身構える名塚に対して、俺は構わず説明という名の告発を続ける。雰囲気の変わっていく弧寄と俺の間を、名塚の視線がいったりきたりするが、気にしない。


「魔法は、綺麗だけど残酷なものだ」

「ふふ……あははははは……!」

「君たちが使うソレも例外じゃない。魔法の在り方に、宝石の応え方に個人差が現れる」


 そうだ。宝石はあくまでカタチにする道具。忘れてはならない。本質はそこになく、自分の中にあるということを。


「例えば名塚の魔法は残酷だけど、思想は綺麗な流線型だ。真っ直ぐな線みたいに、両面を併せ持った性質だ。逆に、」


 ぴりぴりと、肌にひりつく緊張。そよ風すらもざわめきに感じて、動悸が早くなっていく。

 水面に石を投げ込むように、言葉の一音一音を繋げていく。


「君みたいに、隠し方は綺麗でも、魔法を行使する理由も結果も、」


 そこまで言葉にして、銃口を向けられたことを悟った。

 直感、あるいは共鳴した宝石による警告だろうか。どちらだっていい。最後の一言を合図に飛んでくるであろう攻撃を、敵意を、俺は対処すべく脚に力を込めた。

 時間は瞬く間に走り始める。一瞬の迷いが命取りになる、宝石のもたらす慟哭に、俺は身を投げ入れるしかない。



「――両面で醜さを持つことだって、あるだろうさ」



 瞬間。

 息を呑んだ。

 俺が、名塚が。彼女が。

 真偽はどうあれ、名塚は察した。ザリッと靴を鳴らし、弧寄の反対側へ飛び込み距離をとる。

 一方の弧寄は宝石を掲げ、輝きを放った。淡く青い水色の反射光。お面越しに伝わる体感時間の爆発に、全身が危険信号を放ち、ざわりとした感覚が背筋を凍らせる。

 濃密な死の気配。焼き焦がされて塵と化す蝶の姿がフラッシュバックし、恐怖が足をすくませる。

 ――それでも、光に目を細めながら待った。

 イスに座ったまま、全身に宝石の魔法を浴びる。

 不思議と冷静だ。きっと魔法使いに鍛えられた耐性が働いて、冷静な思考を維持してくれていた。


「……な、」

「……!」


 ゆっくりと、目蓋をあげる。

 三者三様の警戒心を胸に、状況の把握に努める。

 宝石の光は収まり、再びグランドに暗闇が舞い戻っていた。自分の腕に目を向けると、変わらず肌色が健在。名塚も俺も、なにも変わらずそこにいた。

 最初に声をあげたのは、動揺する弧寄だ。


「どうして――ちっ!」


 今度は唐突に腕を振り上げる弧寄。

 突如、イヤホンから警告。一秒にも満たないうちに、視界の隅から、急速に跳ね上がるツノがみえた。一瞬の出来事に硬直する身体。肉薄する影の鋭さ。辛うじて足先が地面を蹴り、イスもろとも後ろに倒れる。それでも狙いから外れていないことを直感で悟り、息をとめた。


 ――その間に、傍観していたもうひとりが割って入る。


 新たな輝きが溢れ出、浮かび上がった苦々しい表情。今度は名塚が宝石を使用し、いつかと同じ色に輝く拳を突き上げた。

 視線のすぐ先を、流星みたく閃光が裂く。ズン、と打撃音が重く響いて、内臓の内側を衝撃が抜けた。明滅する夜の背景、バーナーを連想させる光が黒い巨体を焼き切っていく。


『ギぃーーーーーーッ!!!!』


ロープを引っ掛けた自転車みたいな声を吐いて、突進してきた物体は弾け飛んだ。


「ハッ……ハッ……!」


 やりとりは、瞬く間に過ぎ去った。

 手の届くほどの距離で、名塚が腕を突き出したまま放心している。飛び散った残骸がカタチを失い、塵になった。

 体感では数秒しか経っていない、魔法のぶつかり合い。かつて焼き付けたソレとは全く異なるが、現実から弾き出され、身をやつす感覚は同様だ。気怠くなるほどの非現実、反して迫り上がる得体の知れない高揚感。まざまざ見せつけられると情緒がおかしくなりそうだった。

 ――こんな感覚、魔法使いは見せなかった。

 俺は息を整える。騒がしい心臓を落ち着ける。

 曇り空が一層深くする夜闇、砂埃にまじって、視界がぼやけていた。

 イスは倒れ、自分を含めた三人は皆、話し合いのテーブルから離れている。

 後に残る焦げくさい匂いに顔をしかめて、俺は体制を整えた。

 唇を噛んでへたり込む名塚。宝石を握る腕に力はこもっていない。一方で、先ほどまでの柔和な態度から一転、メガネ越しに冷酷な視線を携える弧寄。

 沈黙のなかに、かすかに探り合いの気配がする。名塚の様子からして、おそらく回数は尽きたのだろう。探り合いの輪から一足先に外れた。

 人の姿をした人を守ろうとする。予想通り、やはり正義の在り方に手を伸ばす彼女に、俺は無視できなかったようだ。

 問題は、もうひとりの方だ。


「はあ……もうちょっと楽しみたかったのに」


 メガネをふきながら、ため息を吐く弧寄。俺はおもむろに立ち上がると、名塚のまえに進みでた。お面越しに彼女と対峙すれば、底知れぬ恐怖が追い縋る。それを純然な想いだけで振り払い、俺は地に足をつけることができる。


 皮肉なことだ。

 非力な俺が、まさか魔法使いでもない女の子を守ることになるなんて。

 俺は内心で、自分を嘲笑った。


「あなた今、何をしたの?」


 進み出た自分へ容赦なく敵意を向けながら、弧寄がつぶやく。もはや隠すつもりもないらしい。それほど情報屋の言は癪だったようだ。苛立ちにも似た声色が突き刺さり、俺は冷静に見つめ返す。


「何もしてないよ。強いて言えば、このお面を被ってたってことくらいさ」

「そのお面が防いだって?」

「そのまさかだよ。宝石は、君が想像するよりもずっと繊細に、使用者の意識の影響を受けるってことだ」


 お面をつけているだけで、影響が出る。

 顔がみえないだけで、影響が出る。

 こと弧寄にとっては、細かい人物像を思い浮かべられないのは致命的だ。


「君の宝石は、所有者である君と対象者を比較するところに重きを置いている。すなわち、相手を前にして、あやふやな捉え方をすればするほど、効能も弱くなる。引き金は『相手が自分と比べてどれだけ醜いか』。君の宝石は、批評をもとにあるべき姿――言い換えれば、君の理想の姿へと変えることができる」

「……あっそ。つまり、そのお面をつけているだけで歯が立たないってワケですか。なぁんだ、とんだ欠陥品じゃない」


 弧寄は宝石をみやり、ため息をついた。

 その傍に、体長の三倍はある大きな化け物が居座った。

 暗い夜にも浮かび上がる真っ黒な肢体、歪に伸びて這う細い節足。対面に立つだけで身がすくむそいつに、俺は気づかれないよう息を呑んだ。

 きっと、このクモも元は生徒なのだろう。どうして彼女に従っているのかを考えるのは放棄して、俺は冷や汗を浮かべた。

 俺は魔法使いじゃない。できることなんて限られている。こんな切羽詰まったところで宝石を使おうものなら、俺は魔法使いどころか黒い魔女帽子すら再現できないだろう。


「……やっぱり、こんな石ころに理想なんて賭ける方がバカなんですよ」


 優位だからか、弧寄は笑った。

 再起不能になった名塚を一瞥して、口の端を吊り上げる。


「憐れ、正義のヒト。期待しすぎるからいけないんだよ。宝石も人も、信用するからこうなる。ワタシみたいに、欲の捌け口として扱った方がよっぽど有用でしょ?」

「あんたねぇ……! いったいどれだけの人が死んだと思ってるの!」

「おおっと、吠えますね。ワタシは姿を変えてあげただけで、殺したのはあなた。そこんところ分かってる? 分からないか。みんなバカだもんね。こんな石ころに夢とか大層なモノ掲げちゃうくらいだし」

「ぐ……」


 悔しげな声が漏れる。後方で、砂をかく音がした。


 そんな彼女に向けて。

 ここにはいない誰かへ向けて。

 あるいは、他でもない自分に向けて。

 言い放つ。


「俺は賭けるよ」

「…………」


 面白くなさそうな表情を差し向けられる。

 その顔は、きっと弧寄の本性だ。


「欲の捌け口とも違う。状況打破の手段とも違う。ただただ理想のためだけに宝石を振るう」


 最初から、彼女たちに公平な対話など期待していなかった。元より、俺は弧寄と敵対することを決めていた。最も邪魔な敵として定めていた。

 深呼吸、ひとつ。覚悟を決める。


「君たちを誘ったのも、君とこうして向き合い立っているのも、言葉を交わしているのも、全部些事だ」


 待ち望んだ痛みを迎えるために、俺は薄ら笑いを浮かべた。


「すべて、目的に至るまでの野暮用。夢も願いも捨てた君は――邪魔者でしかない」


 バンッ! という音が、突如として響いた。

 同時、辺りが眩い光に包まれる。


「ッ!?」


 暗闇に包まれていたグラウンドは、瞬時に昼のような明るさに照らされる。

 足元の砂の色も、校舎の白い壁も、佇む俺たちの影も、すべてがカタチをもって浮かび上がった。グラウンドの端から端まで見渡せるほどの明転だ。

 目が順応するまで、お面越しでも見るのがつらい。


「くっ……! なにこれッ!? おいっ!!」


 服の袖で顔を隠しながら、弧寄が叫ぶ。

 となりでびくりと蜘蛛が震えた。


「何ぼーっとしてるの! 壊せ! 今すぐに! 行けよグズ!」


 足の一本を蹴って、蜘蛛に命令が下る。怯えた様子で、化け物は四方の光源を振り返った。

 ……夜間の部活動用に備えられた照明。幾つもの電球が密集し、見上げる高さから光を降り注いでいる。

 化け物は這ってひとつめの照明によじのぼると、頂点まで行って光源を破壊し始めた。

 遠くでグラスを床にぶちまけるみたいな破裂音が鳴り、グラウンドが一段階暗くなった。


 世間に隠れて行動してきた俺たちだ。闇に慣れていても光には慣れていない。素顔を晒すのは危険だ。キツネ面のお陰で影響が少ない俺は、慣れてきた視界の中心、顔を隠す弧寄へ告げた。


「ムダだよ」

「はぁッ!? 何が!!」


 隠す行為が。

 俺はお面の下で笑って、対する弧寄は顔を隠しながらも、メガネの向こうから俺を睨んでいた。よくもやってくれたな、という眼光に、思わず頬が引き攣る。

 他人に恨まれるというのは、こうも恐ろしいものなのか。亡き先生の境遇を思い起こし、また尊敬の念が増してしまう。


「いや、今は関係のないことかな……」

「ワケの分からないことをッ!」


 苛立たしげに叫ぶ彼女を。直立不動で見つめる自分を。

 名塚はじっと見つめていた。

 また遠くで光源が壊される。暗さが一段階戻る。


「弧寄。君に訊きたいことがある」

「くそがっ! はやく壊せノロマ!」


 ひとつひとつ、這っては登り命令をこなす化け物に、更なる怒号が飛ぶ。

 その様を見つつ、俺は問う。


「君の魔法、あと何回残ってる?」

「うるさい!」


 またひとつ。壊される光源。パラパラと破片の雨が、グラウンドの砂に紛れていく。

 招かれざる客である俺たちの影は、それぞれ一つ分だけしか残されていない。


「まぁいいや。弧寄の魔法で、銃には勝てる?」


 魔法といえど限度はある。使える回数にも規模にも。国家の守護者たる彼らを相手に、宝石ひとつだけを武器にして渡りあえるだろうか。

 答えなど、聞くまでもなかった。


 フッ――、と。


 冷静な問いかけを最後に、辺りは闇が落とされた。すぐさま、目が順応しようと視界に働きかける。

 クモの化け物は光源を全て壊しきったようだ。

 従順なほど、化け物は早く戻ってくるに違いない。そのまえに言っておくべきことは言っておかなければ。

 俺は懐から手を取り出し、風に晒した。

 眩いばかりの照明と異なり、今度はささやかな光源が、俺の手元に生まれた。


「! ……そ、それ、」


 携帯の画面を見て、明らかな動揺をみせる弧寄。

 今どきの携帯が高性能なことに感謝しなければ。つい数秒まえに送られてきた写真には、大きいクモと並んで立つ、弧寄の姿が写っていた。校舎を背にする俺と名塚の顔は、映っていない。


「協力者、と言っていいほど仲が深いわけじゃないけど。でもちゃんと仕事はしてくれた。向こうはすでに校舎の中に身を隠している。どうする? クモに探させるか? それとも君が行くか? 俺が行ってもいい」

「ふざけたこと言わないで! 消しなさい!」

「いやだね。それに万一消したとしても、君の情報は瞬く間に拡散する。一人に危害が加わればもう一人が、って寸法だ。そういう手筈でここに立っているし、そのつもりで彼も動いている。どちらかに何かがあった瞬間に、この画像は広められる。何せ弧寄の姿はばっちりだ、SNSに流れるだけでも騒ぎになるな」


 ただでさえ個人情報が命取りになる現代、仮にこの画像が出回れば、目の前の女生徒は夜のグラウンドにいた、という事実が大人たちに伝わることだろう。

 そうなれば、これまで陰に潜んで事を運んできた彼女は陽の目を浴びることになる。

 それの何が問題?

 大問題だ。なぜなら、彼女はたった今、ひとり身では到底できない荒事に手を染めてしまったのだから。


「よくも嵌めましたね……!」


 ギリ、と敵意満載の表情をされるが、今となってはどうしようもない。やめるつもりもない。例え、そこの名塚を人質にして脅したとしても、俺は『唯一の魔女』を復活させるために犠牲にする覚悟だった。


「くそっ、どいつもこいつも、いつもいつもいつもいつも邪魔する……! 役立たずの癖に、努力なんて露ほどもしてないくせに!」


 化け物と自分を世間に晒すのには抵抗がある。俺たちは常に世間から隠れて行動を起こす必要があったから。彼女の「光源を壊す」という判断は当然の帰結だ。

だが、お陰で大義名分が得られた。人の手では届かないあの高さの照明を壊した犯人。何も持たない生徒ふたりと、デカイ化け物を連れた少女とでは一目瞭然。

 俺は壊された照明塔のひとつを見上げた。四つで幾らの賠償金が必要になるだろうか。調べて計算するのも億劫だ。

 闇に目が慣れてきて、曇った夜空を捉えられるようになってきた。


「壊してしまったのならもう逃れようがない。変な異形を従えていることもバレれば、新聞記事にデビューさせることだって可能だ。つまり、コレがお前の生命線だ」


 この情報を拡散されたくないのであれば、俺と情報屋、両方に対処する必要がある。弧寄に残された手段はきっと少ない。

 果たして、彼女が下した決断は。


「……行きなさい」


 静かに、言葉が空気を揺らした。

 命令を受けて、戻ってきた怪物がたじろぐ。


「行け! 必ず始末しなさい!」


 一目散に、クモが這っていく。

 その背中が校舎の壁を這い上り、見えなくなるところまで眺めて、俺は気づかれないよう胸を撫で下ろした。

 対処すべきはのこり一人。化け物を連れていない、殺虫剤だけを武器に佇むメガネの少女。癇癪を起こすように、苛立ちを募らせるだけの弧寄だけ。

 だが、何のことはない。

 一人が相手なら、警戒する必要性もない。


 ──やるべきことはやった。


 素性の知れない未知の相手、宝石の回数すら突き止められない中、無力なりに頭を働かせたのが功を奏した。情報屋のお面を借りて宝石一回分を不発、従えていた生徒のひとりを、名塚の直接的な脅威を利用して排除。残りの一匹も弧寄と分断させて、社会的な視点での優位性を確立した。

 どれだけ策を労しても、焼石に水だったかもしれない。まだ彼女が宝石の回数を残していたのなら、その時点で水の泡だったかもしれない。だけど、運は見放さなかった。俺ではなく名塚に宝石を使えば、それだけで盤面はひっくり返る。だというのにそうしないということは、すなわち底を着いたということだ。

 残り数パーセントの気掛かりは霧散する。恐怖も不安も過去への憂いも乗り越えて、俺はこぎつけた。

 なら、あとは自分が踏み出すだけだ。


 俺はお面を外し、イスに置いた。


「弧寄。魔法っていうのは、こう使うんだ」


 顔にあたる微風を感じる。優しく涼やかで、手招きするみたいに語りかけてくる。

 名塚は目を見開き、弧寄は眉をひそめる。

 俺は手のひらの宝石を前へ突き出して、風に晒した。

 夜闇でも綺麗な透明感は健在、どころか更なる高鳴りを腕に伝える。共鳴は振動を通り越し、穏やかな周波数へと至っていた。

 身体の奥から何かが抜き取られ、宝石の数字が減ったのを感じとる。

 綴じ込んだ指の隙間。負けじと光が熱を放つ。

 胸の奥に生じる高鳴りに合わせ、周囲の暗さが色を深める。


 嗚呼……今宵はいつもより、亡き彼女を想起させる。

 鮮明に。

 鮮烈に。

 強烈に。

 この数ヶ月間を捧げてくれた、ガラスの魔女を思い出す。


 息を吸う。肺を夜の寒気で満たし、心を落ち着けた。指先、淡く揺らぐ宝石の光に目を細めていく。

 待ち望んだ痛み──鈍く、強く、胸を刺す。

 きっと最初で最後の魔法の行使だ。加減はできない、調整する技量もない。どこまでいっても素人以下の出来損ないだ。それでもなお、貫き通す価値がある。



 そうして。

 俺はゆっくりと目を閉じ、魔法使いの面影を追いかけた。

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