エピローグ
桜並木に三つの影が重なっている。
咲、裕とともに歩く。
***
目覚めると家族、わたしの手を握る裕がいた。裕はボロボロと泣いた。
医者が言うには、覚醒したのは奇跡らしい。
わたしはそう思わない。あの世界でわたしと裕の気持ちが一つになった。もう一度笑い合いたいと心から思った。
裕がわたしの気持ちを動かし、諦めたくないと思ったから今がある。
***
「わたしね、自分を元気づける言葉見つけたよ。」
「なに?」
裕が聞く。
「この気持ちは恋じゃない!」
「なにそれ〜!」
咲が笑う。
だってその言葉にはわたしを想う裕の優しさがいっぱい詰まっているのだから…。
わたしはもっともっと強くなれる。
この気持ちは恋じゃない 佐辺なる @nasebanaru
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