第12話 「泣いちゃった子が、泣いちゃった原因をつかめなくなっている」そう。これが、コロナ禍の苦しさなんだ。悩み相談は、絶対に、甘くない!

 皆が、悩みの中。

 泣いちゃった人たちの本当の苦しさは、どこにある?

 「アイドル生活相談スペース」

やってみて、良かったんだよ!

 だって…。

 泣いちゃう気持ちが、わかってくるから。

 2年以上前を、思い出しちゃう。

 思い出しちゃうんだな…。人生の、ドタキャン。

 全国一斉休校が、はじまった。

 あのころ、小学生も、中学生も、どんな思いで、学校にいけない日々を過ごしはじめていたか。

 もちろん、私たち中学生女子も、大打撃。

 「平気だよ」

 誰かが、言っていた。

 それ…、違ったね。

 何人もの友達と、会えなくなった。

 新しい友達を作る時間も、なく…。友人関係は、結局、小学校の延長でしかないような感じ。

 新しい出会いっていう言葉は、誰のもの?

「緊急事態宣言が、明けました。もう、学校にいってください」

 そういうの、急に、いわれても…。

 私たち、大人の勝手で動かされちゃっている気が、するんですけれど。

 「学校に、いけなくなっちゃったよ…」

 コロナ禍開けの不登校に悩む子も、多かったらしい。

 「…何でなんだろ」

 急に、学校にいって良いと言われても…。

 「いきたくても、いけないんだよ」

 そういうの、わかってよ!

 わかろうとしてあげなくちゃ、ダメだよ!大人!

 「私…、私の気持ちが、わからない」

 泣いちゃった子が、泣いちゃった原因をつかめなくなっちゃっている。

 この涙が、コロナ禍なんだ。

 学校にいけなくなっちゃった子は、平日、特に、苦しい。

 「不登校なんだね、かわいそうだね」

 簡単に、言わないでほしい。

 「平日が、いや。私だけが、学校にいけていない…。友達は皆、学校にいるのに…」

 痛いよねえ…。

 さあ、悩み相談を、続けていこうじゃないか!悩みっていう一言で片付けるのもどうなんだろうって、思っちゃうけれど?





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