第11話 「俺のアマゾンギフト券の残高が、急に、ゼロになっちゃったんだよ!」その理由を、ヒナたちアイドル候補生が、教えてあげます。がおー!

 うひゃあ!

 他にも、相談がきたぞ。

 「なあ、お姉ちゃん?」

 「はい?」

 「あれ?君は、私たちと同じ、中学生?っぽい?」

 「まあな」

 何なんだろう?

 私たちアイドル候補生に、引き寄せられちゃったか?

 「悩み、悩み。俺のアマゾンギフト券の残高が、急に、ゼロになっちゃったんだよ」

 その男子のメールアドレスまで、こんな連絡が入ったんだという。

 「お客様のギフト券残高が無効になったことを、お知らせいたします。Amazonのギフト券の利用規約に違反する行為がありました」

 あわてて、アカウントを確認。

 すると、サイトの中で現金代わりに使えるという、アマゾンギフト券の残高が、ゼロになっていたんだという。

 「私、これ、知ってる!」

 「え、知ってるの?アイドル、やるなあ」

 「良いですか?」

 「良くないけれど、何?」

 「Amazonのサイトは、悪い人たちに、特殊詐欺に使われやすいんです」

 「へえ」

 「だから、コンビニで購入するようなタイプの電子マネーの出品ができないよう、一時的に、残高をゼロにしていたんですよ」

 「おお。そうだったのか」

 もちろん、客は、怒る。

 「買い物が、できなくなっちゃったじゃないか!どうしてくれるんだ!」

 だから、Amazonの利用者は、激減。

 客を守るために、会社は、泣かされていたっていうことになる。コロナ禍って、どこまで、涙の悩みの中?

 Amazonの会社は、好きで、客の残高をゼロにしていたんじゃなかったわけ。だからこそ、悩む人が生まれちゃったわけだけれど。

 「悪い人に、フツーの客のアカウントを乗っ取らせないよう、買い物をさせないようにしていたってことなんです」

 「ふうん」

 「だから、残高が、ゼロになっちゃったんですよ」

 「そうだったのか」

 社会って、難しいよね?

 がおー!





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