拾/風は止みて

僕らは子供だった


大人の怠慢を解さなかった


億劫だけで全てを消すなど


ありえはしないと決めつけていた


光のうすが天国を挽いた


僕は空からそれを見た


溶けて混じった瓦礫達


黒い立像になった人々


空の叫びは何処へも伝わらず


僕の手はトリガから剥がれて


風が止んで灰がただ積りゆく


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