十一/鬼火二つ

彼女と彼が向かい合う


残機は一つ


鬼火は二つ


ついの抵抗をどちらが示すか


言の葉は不当で


力こそ雄弁だった


互の拳を振り抜いて


思いの交換は一発だけ


倒れて仰ぎ見ゆる相棒の


笑顔と鉄翼へ乗り込む末影まつえい

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