玖/消え逝く炎

私たちは鬼火と翼で戦い続けた


天国の守護と力をつけ合って


多くの鬼火が空へ溶けていった


始まりの場所で弔辞を掲げては


悲嘆と痛みを未来へ投げ置いて


先へ逝った者たちの遺志と力を


鍛造しては心と鉄翼に組み込み


更増し強靭なる鬼火と翼で飛ぶ


何れ私も逝かん故航路の彼方で


待っていてくれ魂の分け火たち


天国の焼尽はもう間もなくにて



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