航海第七日目 宿命

(平成11年9月16日〔木〕曇り時々雨)

 私が望月氏の家の前まで行くと、扉が開いて家の中から望月氏が現れた。


「やあ、よく来たね。待っていたよ。実は君が地獄に来たのにはオオイヌノフグリの宿命が……」


 話が長いので、必殺の「100万円ビンタ」で血祭りに上げ、先を急いだ。

 しかし、望月氏は宿命がどうとかと言っていたが、何のことだったのだろうか。それに、いつの間に望月氏は死んだのだ。

 まあ、そんなことは気にしても仕方がない。私は針の山を後にした。


 針の山を越えたところには、赤く染まった海があった。これは“血の海”というやつだろう。これはきっと、航海をしろとの神の思し召しに違いない。

 私は港を発見し、船を購入することにした。私は小さめの船まで行き、その船に乗っている鬼に交渉を始める。

 しかし、このクソ鬼はどうにも渋って話が進まない。腹立ちを覚えた私は持っていた300万円を鬼に投げつけ、船に乗って逃げだした。

 こうして、タイトル通りに航海が再開した。


(八日目につづく)

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