第4話 生きた心地がしなかった

『生きた心地がしなかった』


通院で貰ってたのはだけで、それで何とかなるわけがなかった

それよりも副作用が強すぎて日常を送ることも難しかった


自分の記憶力の無さも、耳の疎さも、コミュニケーション不和も、だろうなと思っていた

薬で何とか出来る訳でもないと分かってはいた

自力で工夫しても治らないものは治らなかった


原因不明の生きづらさは、自分の心をズタズタに壊していった


社会人になっても症状は変わらなかった

仕事でも身体症状や不安症状が出て

家に帰れば希死念慮や将来への絶望感にあって


受診日に診察を受ければ、主治医がゲームをしていて、話を聞いてくれないまま強い薬を処方されていた


「こんなん……効かないのに」


ずっと飲み続けなくちゃいけない薬《精神薬》

副作用半端ない上に、効いてる感じが全くない

眠剤を飲んでも夜眠れなかった

過呼吸を起こすくらいの発作が出るようになった


「誰も頼れない、誰も助けてくれない。生きていて意味があるのかな……いや、無いな」

毎日毎日『』って考えるようになり

手持ちに持っていた精神薬で自傷行為を繰り返した


「明日なんて来なくたっていい」


手持ちの薬を大量に飲んだ

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