この別れが次の時代の出逢いへ繋がる。

廃村で目覚めた自分の名前も分からない記憶喪失の「彼女」の前に、「無表情な彼」が現れた。彼女は三百年前にこの村で亡くなっていて、幽霊のような状態になっている。そんな彼女を成仏させる任務で訪れた彼との、出逢いと別れの物語です。

アワインさんの「平成之半妖物語」を拝読していたので、より一層楽しめました!私の推しの茂吉くんも出てきてくれてテンションMAX!それに、村や神様の解釈がわかりやすくて、ゾクゾクもできて。そしてキュンもあり!
無表情な彼ですが、感情がないわけではなく感情が顔に出ないのです。その理由が彼女との結びつきをより強くして……名のない彼女が「花火が大好きな少女」になる未来に繋がっていくんですね。

このお話が素敵だなと思った方は、「平成之半妖物語」も全力でおススメします!私は冒頭の手紙のシーンを読み直してより胸がいっぱいになりました。

前日譚としても一つの作品としても大満足です!素敵なお話をありがとうございました!

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