第52話 小汚い男は労働者ではなく、冒険者になりたい(2)
彼女、ア・リシャーも国中の麗しい才女の中からシンデレラのように選ばれた
小汚い小男の悪態に耐え忍びつつ、自身が深く被る頭巾の中から、両瞼を大きく開け、ギロリと輝かせながら、自分の様子を窺う男へと彼女は、にへらと笑いながら。
「あら? 貴方って本当に冒険者になる為に、この組合へ来られたのですか?」と問い。
「私はてっきり貴方は、日雇いの仕事を斡旋してもらう為に、我が冒険組合・ギルドへと来られたのだとばかり思っていました」と。
ア・リシャーは大変に冷たい目で小汚い小男へと彼女も、にへらとわらいながら告げる。
すると男は?
「あのね、アリちゃん?」と言葉を返し。
彼は怪訝な表情をすれば。
「俺さ、無茶苦茶強いんだけれども」と不満を漏らす。
「それもこの国最強! 俺に勝てる男なんて、この世にいないのでは? と、俺は言い切れるぐらい最強に強いよ!」と、小汚い小男はア・リシャーの前で自画自賛をしつつ、自分の事をアピールする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます