第51話 小汚い男は労働者ではなく、冒険者になりたい(1)

「貴方は、何の用事で、この冒険者組合へと、訪れたのですか?」


 ア・リシャーはまた小汚い小男へと尋ねる。


「はぁ~?」


 だから小汚い男の口から大変に不満のある台詞が漏れ。


「あのね、アリちゃん! 俺先程もあんたに言ったと思うけれど。俺は冒険者になる為にここ、冒険組合・ギルドに来た訳! 分かるかな、アリちゃん?」と。


「いくらアリちゃんが俺の嫁さんだからと言って、余りにも可笑しな事を言っていたら。俺この場でアリちゃんのお尻……。生尻をぺんぺんと叩いちゃうよ」と。


「フン!」と、小汚い小男は鼻息荒くア・リシャーへと不満……。


 そう、彼女の額に青筋と眉間に皺が寄り、頬がピクピクと痙攣するような事をまた告げ、悪態をつくから。


 ア・リシャーは(このクソ男が舐めやがって! 本気でぶっ殺してやろうか!)と思うのだが。


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