甘い…

〈ユキナ視点〉









「やッ……ンッ……」






胸元のボタンを外され…

下着の中へと伸びてきた青城君の指に

身体を捩らせながら頭の奥が

段々とぼんやりとしていく…






( なにも…考えられない… )






超えてはいけない一線だと

ちゃんと分かっている筈なのに

誰の声も…視線も…

何も感じない頭の中に

どこか安心している自分がいて…





このまま、何も考えずに

只々…甘い快楽の中にいたくなった…






アスカ「ココ…好きなんだね…」






熱った脳に甘い囁きが聞こえ

小さく首を横に振りながら

自分の口に手を当てるけれど…






アスカ「好きじゃなくてコレはないでしょ?」






自分の胸の先端を指で突かれているのが分かり…

なぜ青城君がそうしているのかも分かった私は

目をギュッと閉じてまた小さく首を振った…







「・・・んッ!」






太もも部分をすーっと撫でられ感触がし…

その指が少しずつ…

少しずつ上へと上がってきて

自分の下腹部がギュンとなる感覚がした…







アスカ「好きじゃないなら…

   もちろん濡れてなんてないよね?笑」






「・・・・ッ…」







自分の下半身がどんな状態なのか…

手を当てなくても分かる位に

下着を濡らしていて…



近づいてくる青城君の指に

「ャッ…」と足を動かすと

「随分大胆だね」と笑う声が聞こえ

「え…」と閉じていた目を開けると

閉じているつもりでいた膝は

左右離れていて青城君の指が上へと伸びやすい様に

開いているのが見えた…






「ちっ…チガッ…」






アスカ「触ってほしいわけ?笑」






「・・・ッ…」







いくら口で「違う」と言っても…

胸の先端や私のアソコは…

完全に青城君を欲してしまっていて

早く…楽になりたいとすら思っている…





青城君のくれる甘い刺激に

身をゆだねて…

何も考えずに目を閉じたいと…

そう…思っている…






アスカ「・・・ねぇ…どうするの…先生」






「・・・・・・」







唇を小さく噛んで目を閉じると

また上へと伸びてくる指に

苦しい位に早くなっている心音が響いた…






自分の下着に青城君の指先が触れた瞬間

トロッと…中から溢れ出てきたのが分かり

唇をギュッと強く閉じると…







アスカ「すごいね…笑」







下着の状態の事を言っているようで…

青城君は楽しそうな声でそう言うと

指を優しく上下しながら

「どうしようか」と耳に唇を当てて問いかけてきて





理性も何もかも捨てて

首を縦に振りそうになった瞬間

チャイム音が部屋に響いた






アスカ「来たみたいだね」






そう言うと

アッサリと手を退けて

私をソファーへと降ろすと

チャイムを鳴らした

スタッフの元へと歩いていってしまい…





「食べようか」とトレーを両手に持って戻ってくると

何もなかったかの様に食事をしだし…






( ・・・・・・ )






自分の胸元のボタンを止めて

目を合わせられないまま

カルボナーラを食べていると

「美味しい?」と笑って問いかけてくる青城君に

「うん」とお皿に目を向けたまま答えた…










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