第19話 弟 1

私の弟は、本当にまだ小さい頃から変わっていた。


小学生の頃には周りの大人は言っていた。


大物になるか小物で終わるかのどちらかだろうと。


しかし、無知識と言うのは怖い事である。


彼は子供の頃から変わっていたのでは無く


ただ単に、狂っていただけであった。


医者の父は、私たちが子供の頃から無関心であった。


私の記憶にも残っているが、


幼稚園の頃、私は病院と自宅を繋ぐ、幼稚園児の力では


開けるだけでも力を使い果たしてしまう程、重い扉だった。


そして、私は指を挟んだ。ぺしゃんこになる程潰れた。


父は冷静に「外科医は無理だな」と言った。


指は治ったが、記憶には残っている。


そして弟はいつからかハッキリとは分からないが、


小学生1年生の頃には、既におかしくなっていた。


大人たちは皆、弟を変わり者だと言うだけで


その異常性は大人に治ると言って、誰もが


精神病院に連れて行こうとはしなかった。


世間にバレれば、それはそれで問題になるからだ。


しかし、車で50分ほど行けば、大きな町があり、


そこならバレることはまず無かった。


子供の頃から弟は変わり者として、成長していった。


そして小学生低学年の頃、奇行本当にまだ小さい頃から変わっていた。


小学生の頃には周りの大人は言っていた。


大物になるか小物で終わるかのどちらかだろうと。


しかし、無知識と言うのは怖い事である。


彼は子供の頃から変わっていたのでは無く


ただ単に、狂っていただけであった。


医者の父は、私たちが子供の頃から無関心であった。


私の記憶にも残っているが、


幼稚園の頃、私は病院と自宅を繋ぐ、幼稚園児の力では


開けるだけでも力を使い果たしてしまう程、重い扉だった。


そして、私は指を挟んだ。ぺしゃんこになる程潰れた。


父は冷静に「外科医は無理だな」と言った。


指は治ったが、記憶には残っている。


そして弟はいつからかハッキリとは分からないが、


小学生1年生の頃には、既におかしくなっていた。


大人たちは皆、弟を変わり者だと言うだけで


その異常性は大人に治ると言って、誰もが


精神病院に連れて行こうとはしなかった。


世間にバレれば、それはそれで問題になるからだ。


しかし、車で50分ほど行けば、大きな町があり、


そこならバレることはまず無かった。


子供の頃から弟は変わり者として、成長していった。


そして小学生低学年の頃、明かな奇行が始まった。


最初は小さな石を食べていたが、石の大きさはどんどん


大きくなり、直径500円玉程度のゴツゴツしている


丸い石を、歯で削りながら、完食し始めた。


そして父親譲りの要らない人間関係性を作る事が苦手で


友人と呼べる相手も殆ど居なかった。


彼の奇行は、色々な事に対して増えていった。



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