ずーっと一緒

 成瀬くんとは、色々あったけど今とてもい

 い感じです。

 

 バイトの帰り道

 

「ねー、ねー、成瀬くん」

「んー?」

「この前私のことカレンって呼んでくれたじ

 ゃん。もう一回呼んでよ」

「あー…、やだね」

「えーっ、呼んでよ。呼んでよー。照れ屋さ

 んなんだからぁ」

「べ、別に照れてねーよ。」

「なら、いいじゃん」

「おまえは、三上なんだから三上で十分なん

 だよ」

「ちぇっ、つまんないのー」

「あ、そういえば映画のチケット友達からも

 らったんだけど一緒に行く?」

「うんうん!行く‼︎」

 嬉しそうに喜ぶと成瀬くんは、

「フッ、じゃあ明日な。」

 と言い軽く頭ポンをしてくれた。

「はぁ〜い!」

 と返事をすると手を振り帰って行った。

 あー、成瀬くんともっと一緒に居たかった

 な。

 ハグとかチューとかたくさんしたかったの

 になー。

 なんでそんなあっさりと帰っちゃうのさ…

 この私と成瀬くんとの温度差。


 しかーし!

 明日は、

 成瀬くんとデート。

 楽しみだなぁ。

 心を入れ替えて準備準備‼︎

 

 クフフ

 

 お顔にパックしてお洋服選び〜。

 あー、ワクワクで寝られないよ。

 でも、クマができちゃうから寝なきゃ!

 おやすみなさーい。

 

 次の日

 とてもいい天気。

 小鳥さんおはよう。なんて言いたくなるよ

 うな気分も爽快!

 

「行ってきまーす。」

 今日は、お肌の調子もバッチリ。

 かわいい洋服にかわいいイヤリング。

 今日観る映画どんなんだろう。

 あー、早く成瀬くんに会いたいなぁ。

 なんてるんるんしていたら…

 

 ゲッ。

 嫌な予感…

 さっきから少し離れたところからジーっと

 こっちを見ている男性…

 気づかないフリしてたけど、来たよー…。

 どーしよー…。

 

「おっす、三上。」

「あ〜、成瀬くーん」

 よかったー。絶妙なタイミング。

 あの男性は、どこかにいなくなった。

「なんだよ。今にも泣きそうじゃんか。大丈

 夫か?」

「うんっ、もう平気!行こ」

「おう」

 仲良く手繋ぎデート。

 

 はぁ、よかった。

 

 そして無事映画館に着いたけど、ちょっと

 おトイレに行きたくなっちゃった。

 トイレトイレーっと。

 

 …アレ。

 成瀬くんどこだっけ⁇

 ガシッ

「うわぁっ」

「おまえ…何してんだよ」

「あ…成瀬くん。ま、迷子です…」

「席こっち」

「あ、はい…」

 成瀬くんに手を引かれ席にたどり着いた。

 

「おまえ、ほんとドシだなー」

「うん。ごめん」

「もういなくなんなよ」

「うんっ」

 

 映画中ずっと手を繋いでいてくれた。

 なんだかんだで優しいな。

 

 映画が終わり少しなんか飲もうかってなり

 カフェに寄りショッピングしたりして送っ

 てもらった。

 

 なんか…

 なんかいつもの定位置に行くと催促してる

 みたいであれかな…。

 私ばっかり好きみたいな…?

 

 なんて躊躇ちゅうちょしていたら、

「今日定位置行かないの?」

 って成瀬くんからきいてくれた。

「えっ、だっていつもは迷惑かなと…」

「バカだなー、そんなの遠慮される方が迷惑

 だわ。ほら来いよ」

 成瀬くんは、私の手を優しくひいて定位置

 に向かった。

 

 ぎゅー。

 ハグからのキス

 そしてまたハグしてくれた。

 しかも

「あー、癒しだわー」

 って言ってくれた。

 成瀬くんもハグすると癒しって感じてくれ

 てるんだ。

 なら、よかった。

 私だけがいつも満足してるのかと思ってた。

 

 思い切って背伸びして自分から成瀬くんに

 チューしてみた。

 

「おまっ、びっくりしたわ」

「ふふっ」

「なら、オレも。カレン好きだよ」

 チュ〜

 成瀬くんがとろけるような甘くて優しいキ

 スをしてくれた。

 しかも、カレンって呼んでくれた。

 私は、このキスがとーっても大好き。

 

「かずやくん、ずっと一緒にいようね」

「どうだかな」

「ひっどーい」

「うそだよ。わかったよ、一緒にいような」

 

 そう言うと、また優しくハグして私を優し

 く包み込んでくれた。

 

 ずーっと幸せが続くといいな。

 

 二人で顔を合わせてにっこりとした。

 

 

 おしまい。

 

 

 

 

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美少女は成瀬くんをオトセナイ⁉︎ 猫の集会 @2066-

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