第3話 中学生

僕には2つ上の兄がいます。姉もいますが、歳が離れているので、自分の学生生活において兄の存在はとても大きかったんです。


中学校生活からは先輩、後輩という謎の縦社会が形成されていて、今までのほほんと暮らしていた生活から一気に窮屈さが増す世界へ放り投げだされるわけですが。。。


僕が中1の時兄が3年生だったこともあり、先輩に虐められるとか。目をつけられることもなかったんです。the平和。

むしろ兄はサッカー部の部長や生徒会副会長をしている、人気者だったので同級生の女子からもお兄ちゃんかっこいい!なんて声をよく聞いたものでした。

僕も兄と同じ時期からサッカーを習わせてもらっていたのでもちろん部活も一緒。

一つ上の先輩も優しい人たちばかりで伸び伸びと生活させてもらえた思い出があります。


でも小学生の時から芽生えた「周りの目を気にする性格」は日に日に濃くなり、ストレスによる蕁麻疹が顔から腕にあけて出てしまうとってもデリケート少年になっていたのでした。


その頃の恋愛は、学校に一人は絶対いる可愛くもないのに人気な女子。アユミちゃん(めっちゃ失礼)に恋い焦がれ、中学生生活はその女子に振り回されることになるのでした。

付き合ってからは帰る方向も逆だし、ケータイも持っていない時代なので毎日連絡取る手段といえば文通。そんな付き合うって言えるの?という毎日を9ヶ月だったかな。続けるのでした。

いつの時代だよって感じですが、あのアナログな感じは嫌いじゃないので今でも文通はありかなって思います。しないけど笑


いまだに付き合うというものがはっきりわかっていない中学生

やる事といえば文房具を交換したり、貸し借りしたり。教科書にお互い落書きして私あったり。これ彼女じゃなくてもやるやん。って感じのことばかり。

強いていえば放課後に廊下でこっそり抱き合ってみたりしました。同級生に見つかり噂になりましたが。笑


デートは2回くらいしたかなー

一回はおうちデート。僕のいえに親に内障で呼んだんです。まさかの母親休み!!ジーザス!!

めっちゃ怒られました。当時は女の子を家に呼ぶなと言われていたのでもちろんけちょんけちょんに怒られました。


もう一回はロードオブザリングを友達カップルとダブルデート、その映画館でファーストキスしたなー。

ロードオブザリングでファーストキスって。。。笑

とにかくキスというものがしたかったんだろうな、少年よ。


でも他に好きな人ができたって言われた気がして別れました。確か

それなのに彼女はことあるごとに僕に近づいてきて誘惑するんです。

やっぱり忘れられない。とか友達でも君のことは好きだよ。みたいなことばっかり言ってきて。他に好きな人ができる様子もなかった僕には今思うと苦痛でしかなかった中学生時代の恋愛。

高校入ってからも何回か連絡きては、ヤンキーの彼氏が出てきて「何彼女に手出してんだコラァ!?」みたいな面倒ごとに巻き込まれていました。お前も学べよ。って話ですが。


結局彼女は僕で遊んでいたんだそうです。(本人がのちに自供しました)


でもね、そんな自分でも中学校卒業後の春休みにチャンスが到来したわけですよ。

なんと自分的マドンナのサキちゃんと急接近!彼女はずっと彼氏がいたため手を出せずにいつも応援していただけだったんです。

でも!ケータイを持ち始め連絡先をゲットしたんですよ!

あの瞬間は今でも忘れません。


バレンタインに逆チョコしたくらいだからな。

その買い物が塾帰りで時間が遅く、コンビニしかやってないけど悩んで悩んで買ったチョコ。

買って帰ったら親が遅すぎると心配して発狂。


中学生がこんな遅くまで何してるの!と心配性な母親

vs

どっちかが言えばうるさく言わないでいいだろうとそこまで重要視していない父親


兄からはお前のせいで喧嘩になってんだかんなと責められ。

姉からはこれからは気をつけなよとなだめられ。

恋って甘酸っぱいんだなあって思ってはいないけど、なんだか大きなことをやらかし、同時に成し遂げたような瞬間でした。


そんなサキちゃん。クォーターなんです。

それはもう可愛くて可愛くて。しかも結構オープンな子で

私お風呂で毎日寄せて上げてってしてるんだよ!だからおっきいの!って中学生には刺激が強すぎるよー!!


道端に落ちてあるエロ本をみんなで見ることしかできないような子供ですよ我々。

可愛くておっぱい大きい子がそんなこと言ってたら勘違いして好きにもなるやろがい!って話です。


サキちゃんが春休みに家に来た時、家にはゲームくらいしかなくてやることもないから昼寝しようってなったんです。僕のベッドで。


腕枕をぎこちないなりにやってあげながら、横向きで抱き締める感じになるじゃないですか。

もうこちとらドキドキですよ。頭真っ白なわけですよ。


サキちゃん「おっぱい当たってるのわかる?」

僕「へ?」


はい終了〜


サキちゃん「もう触らせてあげない!」


そのまま気まずくなっちゃって解散。。。


でも待って。俺はここでわかってたらどこまでできてたんだ!?


中3にして童貞卒業してたのかああああ?


絶対無理。やり方わかんないもん。

でもあの日はそれからサキちゃんを家まで送ることになったんです。


サキちゃん多分彼氏がまだいた気がするんですけど、チャリ乗りながら

サキちゃん「今日遊んだことは誰にも言わないでね」って


夕陽に照らされるサキちゃんはいつも以上に可愛かった。


だがしかしここでも出てくるアユミ。。。


サキちゃんの家に遊びに行った時


たまたまアユミからメールが来ててやり取りをしてたんです。

また遊ぼうよ!みたいな感じで来てた気がする。


サキちゃんが何を思ったのか僕のケータイを見始めて、アユミとのメールを発見。


急に泣き出して

サキちゃん「もう帰って。結局アユミちゃんのこと好きなんじゃん!最低!」


俺、告白もまだなのに勘違いにより失恋。


でもこれがようは「浮気」の現場なのかと。高校に入る前に少し大人になった気がした15の夜。


その後はサキちゃんへの恋は諦めざるを得なくなり、サチヨと出会います。


アユミとの交際で僕はいろんな噂を立てられ、3クラスある全担任と学年主任の先生に呼び出され校内推薦を落とされます。

サッカー部部長で生徒会長もやってたし、学力はまぁ普通だったにしろいわゆる素行の悪い生徒。だったわけです。


だからね、よく過去に戻れるならいつがいい?って質問あるでしょ。

僕は中学生時代っていうんです。


本気でサッカー選手になれると思ってたから。戻れるなら中学時代にもっと努力してスカウトが来るような選手になっていたいなって。


今まで後悔することって全然ないですけど、唯一やり直せるなら。って思うことですね。

でもここで学年主任の先生に呼び出された夏休み前の修了式。


先生「お前はやればできるのわかってるんだから、推薦は落ちたけどこれから努力して後輩たちにかっこいいところ見せてやれ」


僕「うわああああああん」


いやー。あの先生の一言は効きましたね。

勉強はもちろん嫌いでしたが、あの一言のおかげで、夏季講習から塾に入り、人生で一番と言っていいほど勉強できました。


僕の志望校は県内でもトップのサッカー強豪校。


部長だった兄はもちろん推薦で入学。一つ上の憧れだった部長も推薦入学。

これは絶対俺も入らなきゃ!と思い一般入試へ。


無事合格ですよ!やればできるんですよ!


サチヨどこ行った?笑


サチヨ。彼女は隣の中学のバレー部女子。

一応僕は塾で上のクラスにいて、彼女は下のクラス。

僕は人見知りですし、同じサッカー部の友達と行っていたので、女子と話すなんてこともなく、顔を知らないわけですよ。


ある日同級生の女子からメールで、同じ塾の子が連絡先知りたいらしいんだけど教えていい?って来て


あー別にいっか。くらいに思って連絡し出したんです。

そしたら結構向こうは好いてくれているっぽくて


隣の中学校だけど家もそんな遠くないしってことで遊ぶことになったんです。


彼女はその中学校でのあだ名がドラミちゃんだったんですけど。

ちょっと悪友が多いちょいヤンキーな女の子。


少し大人びてる部分に圧倒されながらも一緒に買い物行ったり散歩した思い出があります。

今時じゃない古風なデートですよね。散歩って。笑


僕が初めて触ったおっぱいは彼女のEカップでした。


しかも小学校の前で。服の上から手を突っ込んで。


サチヨ「柔らかくて気持ち良いでしょ」なんて言いながら。


自分はおっぱいの柔らかさが衝撃的すぎて勃起しているかも覚えてないくらい揉みしだいてた気がします。


それは雨が降りそうなジメジメとした春風が舞う日でした。


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