第2話ジャネットの恋

「それにあちこち擦り傷とかあるわね」

「あはは、意外と僕はやばい

仕事しているかも知れないですね」

「うふふ、それなら私が足を洗わせてあげる」

「ん?どうして」


「父がラスベガスで麻薬取締官をしているの、

 兄はFBIだし」

「ほ、ホント」

リーは親子の職業の差におどろいて聞きなおすと

ジャネットはあっけらかんと答えた

「うん、そうよ」


「ジャネット彼は?」

「今はいない」

「でも、君のような美人ならたくさん

 候補がいるんでしょう」

「うふふ、まあね」

ジャネットはリーに抱きついてキスをした

リーの下半身はあっという間に

大きくなってジャネットのお腹に当たった


「うっ」

ジャネットはリーの巨大になった物を見て

声を上げた

「こんな大きな東洋人のあそこ見たことない」

そう言ってそれを強く握った

「か、硬い!」

そこを握られたリーの頭にまた

フラッシュバックが起こり

色々な手が頭に浮んだ


「もう。ダメ抱いてリー」

「はい」

リーはジャネットの体にバスタオルを巻いて

抱きかかえてベッドに連れて行った

リーはジャネットをベッドに横たわらせ

上に乗ってキスをした

ジャネットはすでに興奮状態になって

目がうつろになって

リーを激しく求め、転がりあい互い求め合った


「ジャネット激しいですね」

「うふふ、好きよ。リー」

リーはジャネットの股間に顔をうずめ

綺麗に手入れをしてある部分の愛撫をした


リーの舌先は複雑な構造のジャネットの部分を器用

刺激しジャネットの声は次第に大きくなり

悲鳴に近くなった

そして、最も感じる部分の皮をめくり上げ

ピンクのそれを強く吸って

その周り数箇所を指で押すと

ジャネットの声が絶頂に達した


「ギャー、お、お願い欲しい」

ジャネットは激しい息遣いで

求めるように言った

「はい」

リーは枕元にあるコンドームを手にすると

またフラッシュバックに襲われた


「これ?」

リーは立ち上がり

スーツのところへ行って

上着の胸ポケットに手を突っ込んだ

ジャネットは息を荒げて聞いた。

「リー、どうしたの?」


「うん、スーツに何故かコンドーム

だけが残っていたんだ」

「うふふっ、よほど大事なものなのね」

「たぶん」

リーは歩きながら緑色の袋を切り

コンドームを取り出し自分のものにかぶせた

「いいのに、私安全よ」


「いや、僕が危険かも知れないから」

「うふふ、ジョークはうまいのね」

リーはジャネットにキスをしながら

その大きくなったものを挿入した

ゆっくりそこはドロドロした液体が

染み出してきた。


「いいわ、リー。最高」

するとリーは挿入し腰を強く押し付けるように

次第にスピードを早く動かすと

ジャネットの腰は高く上がっていった

「な、何!マシンガンみたい」

その時、リーの頭には

今までに無い長いフラッシュバックに襲われた

そしてジャネットの顔が次々に色々な女性に変わっていた


「な、なんだ?」

リーは頭を振っても首を振ってもそれが消えず

逆に気が散る事によって行為が長く続いた

「だめ、いく。いく」

ジャネットは何回も叫び続け

全身の力が抜けて

眼球がクルクルと動き体中が時々痙攣を起こしていた


リーは顔を起こして時計を見て時間を確認した。

「だめだ、1時間しかもたない。400ドルか」

そう言うと急に睡魔に襲われジャネットの脇で眠った

~~~~~~~~~~~~

美咲のスマフォがなるとそれを受けた。

「美咲か?」

「どうしたの?お父さん」

「ニューヨーク市警から至急

探して欲しい男がいるそうだ」

「何?」

「JFK空港で日本人の男が

 パスポートを忘れていった」

「忘れ物で私に連絡を?」

「いや、そのパスポートが

日本人のダン・アキラの物だ」


「はいっ?本当?」

「ああ本当だ」

「でもどうして亮がニューヨークに居て

警察が亮を探しているの」

「うん、詳しくはわからん、明日ニューヨーク市警

 へ行って聞いてきてくれ」

「は、はい」


~~~~~~~~~~~~~~

プープープーという電話の音が突然聞こえ

リーの隣に寝ていたジャネットが

飛び起きて電話を受けた。

「はい、いいわよ」

リーは最後の言葉だけ聞いた

「どうしました?」


「今からさっきあなたが助けたブルックが来るそうよ」

リーは時計を見ると午前1時を過ぎていた

「そうか、大変だ」


リーが慌てて服を着ようとしてシャツを探した。

「うふふ、そんなに慌てなくていいわよ」

ジャネットは下着を着けずに

白のTシャツとジーンズをはいた


「今の時間じゃスーツはおかしいわね」

ジャネットはクローゼットに入って

トレーナーとパンツを持ってきた

「サイズ合わないと思うけど」

「おお元彼のですね、足が長い」

リーは臭いをかいだ

「大丈夫よ、洗濯してあるし

元彼のじゃなくてパパのだから」

「あはは」

リーは気まずく笑った


「ところでお友達は今頃何の用ですか?」

「ブルックのアパートの前に

男たちがいて入れないらしいの」

「男たち?」

「彼女の元彼の手下」

「手下ですか・・・」

リーは手下と聞くとまるで

アメリカのギャング映画に聞こえた


「ブルックの元彼はかなり

品の無い人で別れたらしいわ」

「ああ、それで元彼は連れ戻しに」

「そうよ」

「僕が助けたってブルックに言わないでください」

「もちろんよ」

ジャネットはさっきといっている事が変わった

「うふふ、あなたとSEXをしたら

他の女性に渡したくなくなったわ」

「・・・・」

リーは返事が出来なかった


そこに、チャイムがなって

ジャネットがドアスコープを覗くとドアを開けた

「ごめんね、ジャネット」

ブルックがすまなそうに言うとジャネットは後ろを見た。

「あの、男性がいるけどいい?」

「お客さん?」

「違うわ」


ブルックは部屋に入ってリーの顔を見ると

綺麗な笑顔で微笑んだ

「こんばんは、私ブルックです」

「こんばんは、リーです」

リーが挨拶をするとブルックはジャネットの顔を見た


「あの、今まで言わなかったけど、

リーは私のボーイフレンドなんだ」

ジャネットは照れながら話した

「リーってチャイニーズなの?」

ブルックが恐る恐る聞いた


「いいえ、日本人です」

「ああ、良かった」

ブルックは胸をなでおろした。

「えっ?何か」

「実はブルックを追いかけているのは中国人なの」

リーが聞くとジャネットが答えた。


「そうか」

「ねえブルック、これからどうするの?」

「うん、しつこい。どうしていいか分からない」

「さっき捕まった男は?」

とリーは言いそうになったがさっき

助けた事がばれてしまうので

口を止めて、改めてブルックに聞いた


「その男性、仕事は何をやっているんですか?」

リーは相手の弱いところ知りたいと

思って質問をした

「ジャック・チョウという名前で貿易会社を経営していて、

主にスポーツ用品を中国に輸出しているわ」

ジャネットはブルックの顔を覗き込んで同意を求めた。

「お金持ちなのよね」


「はい、でも凄く傲慢で下品で嫌になって。

3ヶ月前に別れたのに、

 いつも手下が見張っていて、今日は文句を言ったら、

連れて行かれそうになったの」

リーはその場面を見ていたとも言えずにいると

ブルックは男の話をした。


「その時、男性が来て私を助けてくれたの」

「そう良かったね、ブルック」

ジャネットがホッとしたように言った

「うん、その男性かっこ良かったわ、

ピストルを持っている男を3発で倒しちゃった」

「ブルックその手下は強いんでしょう」


「そうあの男はジャック・チョウの

ボディガードもしている人よ」

それを聞いてジャネットはリーに目で合図した

「お礼、言いたかったなあ、彼に」

ブルックは色っぽい目でリーを

見つめたリーはその目を避けた。


「ブルック、一度ジャック・チョウと

話し合ったほうがいいですよ」

リーはブルックに言った。

「でも、怖いわ」

「そうだね、怖いね・・・」


そう言いながらリーの頭に香港の風景が浮び

香港の中国人が怖いイメージが微塵もなかった

それより親しみすら感じていた。そしてリーは

中国語で言った


「安全地旁边里有我(僕のそばにいれば大丈夫)」

とブルックに言うとブルックは不思議そうな顔をした。

「えっ、本当?中国語できるの?」

ブルックが聞いた。

「はい、何か中国語が話せるような気がして、

それよりブルックは?」


「私は多少分かるわ」

ジャネットは不機嫌そうな顔をして

二人の会話を聞いていると

リーはそれに気づき優しく言った。

「ジャネット、明日セントラルパークへ行った後に

僕はジャック・チョウのところへ行きます」

「リー、一人で行くの?」

「はい」

「危ないわよ」

ブルックがリーを止めるように言った。


「大丈夫です・・・・。そんな気がします」

ジャネットとブルックは顔を見合わせた。

「そうだ、僕は向こうのソファーで寝ます。

続きは明日の朝に」

「はい」

リーは毛布を持って行こうとすると

ジャネットがリーの耳元で囁いた

「そう言えばリー、ネクタイは?」


「あっ、そうだ。何かを縛ったような気がする」

「うふふ、女性の体じゃない?」

「そうか、そんな事をした記憶がある・・・」

リーはそう言ってソファーに横になると

睡魔に襲われた。


下の方にビル街が見える大きなガラスの事務所

ソファの向かい側に男が座って話しかけた

「お前にはたくさんの家族が居る。

その家族を守らなくてはならない」

「はい」

「お前は弱すぎる」

「はい」

「明日から鍛えるぞ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る