最後の殺人

そういえば今見回してみると、東條の推理通りの人が殺されている。

つまり、東條も言っていた通り、比較的冷静な人が生き残っているということだ。


それでは私も殺されてしまうのだろうか。


「もういい加減、別行動はやめませんか。今のところ、全員で一緒にいる時は一度も殺害されていない。休憩もとったところですし、そろそろさすがに警察など助けが来ると思います。もう少しの辛抱だと思って、この食堂で全員で居たいです。」

そう提案したのは東條だ。


そして誰も反対はしなかった。


しばらく沈黙の時が流れる。もう30分は経っただろうか。


しかし、その時はあっけなく、突然来た。


「ちょっと水飲んでもいいですか。さっき買ったペットボトル飲み干しちゃって。コップをよく洗って、そのまま水道水で良いので。」

突然そう言い出したのは赤城くんだった。


「いいですよ。どうぞ。」

管理人の國谷は、そう言いながら赤城くんと共に食堂の中にあるキッチンへ行く。


全員そこまで気にしてはいなかった。全員同じ空間にいる間は大丈夫。そう思っていた。


パアアアアアアアアン。


とんでもなく大きい音が全員の鼓膜を轟かせた。

全員何が起きたかわからない。


私は恐る恐る2人の方を見ると管理人がゆっくりと倒れていった。

そして赤城くんの手には…。


パアアアアアアアアン。


彼は持っているピストルの引き金をもう一度引いた。

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