結局、部屋には俺とトウコだけが残された。

ハルもアキもナツも

急に用事ができたとかで泊まることなく

帰って行った。これでよかったのかと思えば緊張の連続だった。

「トウコ、おまえは帰らないのか...？」

「そうね。帰りたくないわね。

もうちょっと勉強を教わりたい気分」

「はぁー。じゃあ次の頁いくか」

家庭教師的役割を担わされていた。

トウコに問題を解かせている間に適当に

夕飯を作った。手の込んだものではないが、

女の子が喜びそうなパスタにした。

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