第15話

「飯も食わずにアイリ達は帰ったけど、

なんでトウコだけ残されたってか、、残ったんだろ...」


「どうも気を遣ってくれたみたいなのね」


「気を使う?」


二人してパスタを食べつつそんな話題になった。


「私は先輩みたいな彼氏がほしいとアイリ達に言った」


「ええ」


俺はフォークの手を止めた。


トウコを見ると顔がほのかに赤かった。


「マジ!?」


「そしたらアイリ達がじゃあ、うちらは

いなくなるから二人して話し合えばいいんじゃん?ってことになった」


「アイリも実はお兄ちゃん大好きらしいけど、

兄貴はなんか、、トウコに気があるみたいだなら遠慮するとかで...」


「......よく気がつくな、俺の気持ち...」


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