第13話

「私が兄貴の部屋にたむろするようになったのもママのカミングアウトが原因なの。

なんでも、私は養子で実子ではないんだって!!」


「マジ??」


「で、私的には、兄貴にうちら五人のなかから彼女を見つけてほしいって意味も込めて、

5人が入り浸っているというわけなんだけど」


「マジ??」


「本気だよ、わたし。私的には、

私を選んでくれてもいいけど??」


「あ、いやー、俺的には...」


トウコだった。


最初から妹は恋愛対象外として見てたから

その、今更血が繋がってないから女として見てくれって言われても、困るよな...。


「上の空だなぁ、兄貴!

じゃあもう私はこの部屋から抜ける!!」


アイリはお先っ!といなくなった。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る