第7話

「お邪魔します」を必ず言い、

更に帰っていく際は

「お邪魔しました」を言ってくれる。

他の女子、妹のアイリも含めて

他の女子は我もの顔で俺の部屋で寛ぎ、

飯までご馳走になりそんなことばをかけるわけでもなく帰って行く。

今日だって、


「えーっとみなさん、いつまでここに

いるつもりなの...?」


「うーん、夜が更けるまで?

明日は土曜日で休みだし?うちら

家に帰るのめんどくさいからさーここで

泊まるってことでいい?」


ハルがめちゃくちゃ言ってやがるので

ピシャリと言い返した。


「だめだろ!!今日は夕方から雨になるらしいし。その前に帰れっ」


「えー、雨なら余計に帰らない。

だって傘持ってないもん。びしょ濡れで帰りたくなーい」とナツ。



「お泊りセット持ってきてるよ。

うちら、いつも持ち歩いているもんね。

いつでもアイリの兄貴の家に泊まり込んで勉強できるようにっ!」とアキ。


トウコは黙っていた。


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