第8話
「おい、アイリ!ちょっと廊下に来い」
俺はアイリの肩を掴んでぐいと腕を引っ張り、廊下でヒソヒソと話し出した。
「え、なーにおにいちゃん?」
「おまえのダチだけどな。図々しいにも程があるぞ。トウコを除いてどいつもこいつも
俺の部屋であることを
わきまえていないだろ!早々に追い出せ。
俺は迷惑してんだよ。勉強に集中するために
親が学校近くのマンションに一人暮らしさせてくれたんだ。それなのに、これは最早、
一人暮らしではなくなっている。
溜まり場と化して、しかも、、
なんでみんな薄着で寛いでいるんだ!!」
「うーん。ほんとはみんな、勉強するために来てんだよね。私もそうなんだけどさ」
「どうゆうことだ?」
「みんな、頭のいい兄貴に勉強を教わりに来てるわけよ。ほら、一応鞄のなかには化粧品と、携帯と、何冊かテキストが入ってんのよ」
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