第3話

「おい、やめろ...!そうでなくても

この部屋は狭いんだから。二部屋しかないんだから!」


片方はベッドと荷物置き場。

もう一方の部屋は客間として使っている。

リビングは六畳。狭いんだ。

ベッドが置いてある部屋はもう、足の踏み場もないほど荷物で荒れているし、

こんな部屋に誰が好き好んでやってくるんだか、って感じなんだがな。

いかんせん、場所がいけなかった。

いや、俺的には俺の高校からめちゃ近いこのマンションの立地条件がいいと思って契約を決めていた。

だが、この場所は...

妹のアイリと、プラス、アイリの友達四人にとってもかなりいい場所だったのだ。


「お邪魔しますー!」


四人の女の声が綺麗にはもった。

俺は頭を抱えた。


出てってくれ...!と言いたかった。


「あー、もうここね!涼しいー!喫茶店代わりにちょうどいいわぁー!」

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