1日目 後編 大鎚で叩き落とされる

「りょうか〜い」

女神がそう言って何時間たっただろうか…………



「あ!250年前に無くした、チェスの馬の駒だ〜!」

俺は何故か、女神と一緒にとある物を探していた…

とある物とは、俺を異界に“トバス”為に必要な物らしい…………が!

呆れた事に、女神が無くしたらしい………まぁこんなゴミ部屋じゃなくすよな………


女神に、それ無しだと無理なのか、と聞いたところ。出来なくは無いが、体の一部が吹き飛ぶらしい………もうね……寒気しかしなかったよね…


それにしても………メッッッッッチャゴミ部屋なので、これがまぁぁぁぁぁあ出てこない

しかも女神は飽きて、遊び始めているし………………………………っていうかアレだなこの女神様は、残念女神だな……………などと考えながら探っているとやたら固い何かに手が当たったひっぱり上げてみるか────────────


なんやコレ……………………ピクリともせん………マジで動かん……仕方無い。女神を呼ぶか。不本意だがな!

「すみませーん、これピクリとも動かないんですけど……」

「あ〜これよこれ〜探してたのは〜」

そう言いながら女神は、ヒョイと無骨で真っ白な大鎚を担ぎ上げた。

「ごめんね〜これ5tもあるからさ〜」

…………冷たい汗が俺の背筋を通る。おそらく………………今の俺の顔はまっ青だろう

「無いと思って聞きますが、それを俺に……………?」

「うん、これをつかうよ〜」

うっ……わ………そんな事あったよ…………最悪……………!!!!


そんな気持ち知るか。と言わんばかりに女神が説明し出す。

「これはね〜、神鳴槌カミナリオトシって言って、あなたの魂を異界に叩き込む為の神具よ〜使い方は至って簡単〜!あなたに寝そべってもらってその上に神鳴槌を振り下ろすだけ〜!」


「へ〜、因みに痛みは?」

「一切ないよ〜」

珍しく食い気味に答えた女神は、さぁ実践と

言わんばかりに大槌を振り上げた。


そしてこう言いやがった

「早く寝そべって〜、時間がないよ〜」


「えぇぇ〜〜〜〜、まぁ痛みが無いなら良いですけど……」

そう言いながら寝そべる

「それじゃぁ、行くよ〜〜?────そ〜っれ!!!」

「イッッッッッダァァァァア!?」




やっぱり痛かった


────────────────────



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