第5話 エルフ

(何あれ……誘ってるのかしら?)


 私はその人形のような端正な顔立ちを眺めながら、そんなことを考えた。


 イケメンだ。びっくりするくらいのイケメンだ。


 顔立ちが整っているだけではない。その肌はきめ細かく、透き通るような色をしている。


 切れ長の目にかかるまつ毛は長く、髪の毛は軽いウェーブのかかった美しいブロンドだ。


 この罪作りな容姿は、もはやそこにいるだけでメスを誘っているとしか思えない。


耽美的たんびてき……ってまた何を考えているんだ私は。フレイさんは真面目な話をしてるっていうのに)


 つい目の前のエルフにウットリしていた私は、我に返って気持ちを入れ直した。


 エルフ。


 端正な顔立ちをして耳が尖っている以外はヒューマンとあまり変わらない外見をしているが、ヒューマンよりもずっと長生きらしい。


 私をウットリさせた目の前のエルフ、フレイさんは優雅な動作で紅茶を口に含んだ。


 そして世のほとんどの女性にため息をつかせるような息を吐き、美しい声で言葉を紡いだ。


「三百万円、出しましょう。それで引き受けていただけませんか?」


 フレイさんはその美しい声とは対象的に、やたらと生々しいお金のことを口にした。


 しかも結構な金額だ。


「さ、三百万円!?」


 私は提示された大金に、思わず声を裏返してしまった。


 ちなみにこの世界の通貨単位は私が元いた日本と同じく『円』だ。


 物の価値が違うので完全に同価値ではないが、日本の円と感覚的にはそれほど変わらない。


 さらに言うと、この世界に来てからも言語は日本語だし、書かれている文字も普通に日本語やアルファベットだった。


 この辺りはまだ自分でも考察しきれていないので、これ以上は何とも言えないが。


「クウさん、三百万円は決して高くはありませんよ」


「そうだよ。未踏査ダンジョンの調査はそれくらい危険なんだ」


 私の隣りに座るケイロンさん、サスケが口々にそう言った。


 私たちは今、プティアの街の役所に来ている。その一室でエルフのフレイさんと面会していた。


 フレイさん、ケイロンさん、サスケ、私の四人が卓を挟んでソファーに座っていた。高級なソファーなようで、やたらとお尻が沈む。


 フレイさんはプティアの街の評議長だ。


 私は正直よく分からないのだが、評議長というのは結構なお偉いさんらしい。


 そして今、私はそのお偉いさんから仕事の依頼をされている。


「危険……っていうかその前に、そもそも私にダンジョンの調査なんかできるかな?」


 私が依頼されているのは、つい最近この街の近くにできたダンジョンの調査なのだ。


 私だけではよく分からないのでケイロンさんとサスケにもお願いして付いて来てもらっていた。


 この世界では、ダンジョンは『異次元の迷宮』だと考えられている。


 環境中の魔素が何らかの理由で歪みを生じ、その入り口が突然できることがあるらしい。


 ダンジョンに関してはこの世界の人たちもまだ分かっていないことが多いが、ほとんどの場合そこからモンスターが湧いてくる。


 今回のように街の近くにできると、評議会としては大問題なのだそうだ。


 フレイさんは私を安心させるためにか、女性のハートを一撃で撃ち抜くような優しい笑顔を見せた。


「もちろん、本格的な封鎖や攻略はこちらの方でやらせていただきます。ですからクウさんにお願いしたいのは、中をざっくりと歩いてマッピングしてもらうだけです。難しいことではありません」


「それはモンスターやトラップの危険がなければ、ということでしょう?」


 ケイロンさんが鋭く指摘した。その通り、それが一番の問題なのだ。


 ケイロンさんの口調は厳しいものだったが、フレイさんには全くこたえた様子がなかった。


「ケンタウロスの賢者たるケイロンさんがいらっしゃれば、多少の事は心配いらないでしょう」


「えっ?賢者?」


 私は初めて聞くケイロンさんの呼称に驚いてそちらを振り向いた。


「やめてください。私はそんな大それたものではありませんよ」


 ケイロンさんは迷惑そうに眉をしかめている。


「それにモンスターやトラップを切り抜けられても、ダンジョンは非常に広大で複雑なこともあります。難しいことではない、などということは……」


「ですから、そちらの三匹を使役するクウさんにお願いしたいのです」


 フレイさんが手で示したその先には私の可愛い使役モンスター、レッド、ブルー、イエローがいた。


 三匹のスライムたちは串団子のように縦に重なり、プルンプルンと震えている。


(この子たち、ダンジョンの出身だったんだ……だからこの辺りじゃレアなスライムが立て続けに見つかったんだね)


 私はそのことをただのラッキーだと思っていたが、実はダンジョンの発生によってそうなりやすい環境が整っていたわけだ。


 私がこの三匹を使役モンスターにしたことを、評議会はネウロイさんからの報告で知った。


 そしてスライムたちを道案内にしたダンジョンの下見とマッピングを依頼してきているのだった。


「マッピングはこちらからお渡しする魔道具が自動で行ってくれるので、実質的には中を歩いてきてもらうだけです。ダンジョン攻略のような複雑な依頼ではありませんので」


 フレイさんは野球ボールぐらいの小さな球を取り出した。これがその便利な自動マッピング魔道具なのだろう。


 ちなみにダンジョンは一定の条件を満たすと消滅するらしい。これを『攻略』と呼ぶが、攻略の条件はダンジョンによって異なるので簡単ではない。


 攻略困難な場合には兵を置いて封鎖するのだそうだ。


 ただ、第一選択は当然攻略だ。多少の兵を置いても強いモンスターは止められないし、コストもかかる。


 下見とマッピングはその攻略の第一歩という話だった。


 この仕事が街の人々のためになるのなら私としても嬉しいのだが、正直なところ不安は小さくない。


「君たち、道案内できる?」


 三匹は一斉にキュっと縮まり、それからポンっと跳ねた。


 どうやらこちらの質問に対する肯定のジェスチャーらしく、私の頭にもそんな意思が伝わってきた。


「一応できるとは言ってますけど……大丈夫かな?」


 ぷるぷる柔らかいスライムたちは可愛いのだが、こういう時には逆に頼りなさを感じてしまう。


 私は一番上のレッドの頭を撫でた。


 その表面は先日までのローションぬるぬるとは異なり、しっとりとした触り心地の良いものになっていた。


(ローションの調節もすぐに覚えたし、頭の悪い子たちじゃないよね)


 サスケが教えてくれたのだが、スライムはローションの調節をすることができる。野生下では全身ローションで覆っていた方が安全だからそうしているが、街中でぬるぬるベタベタは迷惑だ。


 私はスライムたちに、まず肌をしっとりさせる程度に調節することを練習させた。サスケをはじめ、人型のスライム族は皆そうしているらしい。


 初め頃は抑えても出過ぎたり、逆に少なくて乾燥したりしてしまったが、ニ・三十分も繰り返し「このくらい」と教えたら放っておいてもちょうど良い具合に出来るようになった。


(うちの子は、皆やればできる子だからね)


 私は親バカ全開でそんなことを思ったが、ケイロンさんはあくまで難色を示した。


「フレイさん、やはり私は今回の調査に賛成できません。クウさんは召喚士としてまだ駆け出しも駆け出しですし……」


「私もそう聞いていますので、報酬の金銭とは別にこちらの品々を用意させていただきました」


 フレイさんはケイロンさんの上手を取るように、一枚の紙をテーブルに置いた。そこには私の見慣れない品物が羅列されている。


「むう、これは……」


 ケイロンさんはそれを覗き込んで唸った。


 それに続いてサスケも同じように感嘆の声を上げる。


「すごいね。召喚士の必需品が並んでる」


 私だけがこの文字列のすごさを分からず、サスケに尋ねた。


「召喚士の?それって高価なものなの?」


「高価も高価だし、何より手に入りにくいんだ。召喚士は数が少ないから流通量も少なくて、結局自作しちゃう人が多いって聞いたことあるよ」


 自作。


 DIYには自信がない。っていうか、やったことがない。いただける物ならいただきたい。


「これらは全て贈与させていただきます。貸与ではありません。今後プティアの街にとって有益になりそうな人材へのご挨拶の品だと思っていただければ結構です」


 フレイさんの言葉に私はなるほど、と納得した。


 要はただの好意でくれるわけじゃなくて、今後もヨロシクってことだ。


 極端な話、貸し一つという感じかもしれない。タダより高いものはないとは言うけども、これを受け取ると次に依頼があった時に断りづらくはなる。


(でも、それでもきっと破格の条件なんだよね。それに明確な今後の束縛があるわけじゃないし……)


 悩む私にケイロンさんが聞いてきた。


「確かに条件としては悪くないかもしれませんが……やはり危険が伴うことです。最終的な決定はクウさんにお任せしますよ。どうしますか?」


 ということは、ケイロンさんは私さえやる気があれば被召喚者として協力してくれるということだ。ありがたい。


「私は……受けてみようかなって思ってます。私の当面の目的はきちんと生活できるようにすることですし、それにはお金も召喚士の道具もありがたいですし。ただ……」


 私はチラリとサスケの方を見た。


「サスケはどう思う?」


 ちょっとセコい聞き方をしてしまったかもしれない。


 私はサスケについて来て欲しいと思っていた。


 サスケはこの世界に来てからずっと一緒にいてくれて、助けてくれている。


 本来なら異世界なんてよく分からないところに飛ばされて不安なはずが、サスケのおかげで悲嘆に暮れるような事もなかったのだ。


 まだ少年のようなサスケが、すでに私の精神安定剤のような存在になっている。


 ダンジョン調査で戦力になるかどうかとは関係なく、一緒にいて欲しいと思った。


 ただ、今回の事は危険が伴う。私の方からついて来て欲しいとは言いづらかった。だからあんな聞き方をしてしまったのだ。


 サスケは少し考えてから答えた。


「クウが今後も召喚士としてやっていくなら悪いことじゃないと思う。役に立つかどうか分からないけど、僕もお手伝いさせてもらうよ」


 サスケの回答は私をすごく喜ばせてくれた。


「ホント!?ありがとう!!じゃあ、報酬の三百万円は三人で均等に山分けってことで……」


「いや、僕はお金はいいよ。でもその代わり、フレイさんにお願いがあるんだけど……」


 私は百万円という大金を放棄するサスケを不思議に思ったが、その感情はすぐに軽い自己嫌悪に変わった。


 サスケは自分がなぜプティアの街まで旅して来たのか、その目的を話した。私の聞いたことのない話だった。


 私は異世界に飛ばされて不安だったとはいえ、親切にしてくれたサスケにそんなことも尋ねはしなかった。


 ずっと自分自分で、人のことを全然気にかけていなかったのだ。


 私はダンジョン調査への不安とは別に、気持ちが暗くなっていくのを感じた。



***************



「妹さん、早く見つかるといいね」


 私は前を歩くサスケの背中にそう声をかけた。


 私たちは役所を出て、商店街へと続く道をケイロンさんと三人で歩いている。ダンジョン調査のための物資を購入しに行くためだ。


 サスケは足を止めず、首だけで振り返った。


「え?ああ、ありがとう。まぁ家出するくらい生命力の強い妹だからね。きっと元気ではいるから急がなくてもいいんだ」


 サスケがプティアに来た目的は、家出した妹さんを探すことだった。サスケのお母さんが去年亡くなっていて、その形見を届けるために探しているそうだ。


 プティア辺りにいるという情報を得て来たのはいいものの、この街には周辺の村も含めて三十万人以上が生活しているらしい。


 その中の一人を探すのは簡単ではなく、フレイさんにその調査をお願いしていた。


 フレイさんはこの街の評議長だ。その気になれば調べるのはそう難しくはないのだろう。


 ダンジョン調査にサスケが必須ではないことを知りながら、私の気持ちを崩さないためにそれを快諾したように見えた。


「お母さんの形見ってどんな物なの?」


 私はちょっと突っ込み過ぎかと思いながらもそう尋ねた。さっきまでサスケ自身のことを全然聞いていなかったのを後悔しているからだ。


 サスケは今度は足を止めた。そしてカバンから何かを取り出し、私に手渡した。


「これなんだけど……クウが持ってて」


 サスケが渡してくれたのは一本のネックレスだった。綺麗なエメラルドグリーンの宝石が嵌められている。


「え?持っててって……そんな大切なもの、預かれないよ」


 いきなりそんな事を言われても困ってしまう。


 ケイロンさんがネックレスを興味深そうに覗き込んだ。


「これは……なるほど。クウさん。サスケ君の言う通り、それはクウさんが持っていた方がいいものです」


「どういうことですか?」


「それは魔素を込めるだけで肉体の強度を上げることができる魔道具です。多くの人はある程度そういった事ができますが、クウさんは全くできないんですよね?考えてもみれば、モンスターの跋扈ばっこするダンジョンに入るには必須アイテムですよ」


 なるほど、確かにそれはありがたい。


 しかし形見の品に何かあったらと思うと、簡単に受け取れるものではないように思う。


 私はネックレスを握った手をサスケの方へ伸ばした。


「ありがたいけど、それなら自分で買うよ。報酬も前払いでくれたし」


「このレベルの魔道具となると、報酬がほぼ空になりますよ?」


「ええ!?」


 やばい。魔道具やばい。


(そりゃそうか……命がかかったものだもんね)


 サスケは伸ばした私の腕を優しく押し返してくれた。


「いいから持っててよ。母さんなら絶対にそうしろって言う。そういう人だったんだ。それに、クウってなんだか母さんに似てる」


 そんな優しいお母様に似てるとは光栄だ。


 私は遠慮を感じながらも、ネックレスを受け取ることにした。


「ありがとう。じゃあ、早速つけてみるね」


 ネックレスをつけた私を、サスケは一瞬だけ寂しそうな目で見た気がした。


(私……そんなにお母さんに似てるのかな)


 私はそう思いながら、ネックレスの宝石をじっと見つめた。


 すると、突然その石が淡く光り始めた。


↓挿絵です↓

https://kakuyomu.jp/users/bokushou/news/16817139557391259947


「わ、わ、わ」


「すごいじゃないですか。もう魔素を込める術を身につけているとは」


 ケイロンさんは褒めてくれたが、私自身には魔素を使っているという自覚がほとんどない。意識をちょっと集中させているだけだ。


 ただ、契約魔法や使役魔法を使う時もそうだったが、軽く自分の意識を持っていかれるような感覚はある。


 精神力を吸われるというか、ずっとそうしていたら疲れるだろうな、という感じだ。


 私はよく分からないなりにネックレスへの集中力を高め、それから自分で自分の腕を叩いてみた。


「……すごい、痛くない!」


 初めは軽く叩いていたが、どれだけ叩いても痛くないので力を込めてバンバン叩いた。それでも全然痛くない。


 私はなんだか楽しくなってしまい、腕を叩き続けながらついネックレスへの集中を切らしてしまった。


「!!……いったぁ」


 急に蘇った痛覚に、私は腕を抑えてうずくまった。


 なるほど、魔素の供給を切らしてしまうとすぐにこうなるわけだ。痛いが勉強にはなった。


「大丈夫?」


「はふぅ」


 サスケが腕に回復効果のあるスライムローションを塗ってくれた。


 それはありがたいのだが、ゾクゾクしてヤバイからほどほどでいいです。


「あ、ありがとう。もう大丈夫。とりあえずやり方も分かったし、大切に使わせてもらうね」


 サスケとお母さんに本当に感謝だ。確かに実際の戦闘だと、これがあるのとないのとでは全然違うだろう。


「ちゃんと妹さんが見つかったら返すからね。フレイさんすごく良い人そうだったし、きっとすぐに見つけてくれるよ」


 私はその端正な容姿と透き通るような声を思い浮かべながら、またウットリしてしまった。あの声で優しく耳元で囁かれたい。


 サスケがそれを横目で見ながら、ぼやくような口調で言った。


「ヒューマンの女の子は皆エルフが好きだよね。クウもあんなのが好み?」


(ん?)


 私はサスケの語調に何か引っかかりを覚えた。


 これは、この少年はもしかして、お姉さんが他の男にウットリしてる事にヤキモチを妬いちゃってるんじゃないかな?


(あら、サスケってそうなの?可愛い少年じゃの〜♫)


 私は嬉しいというか愉快というか、そんな気持ちになりながらサスケの顔を覗き込んだ。それからその柔らかい頬をぷにぷにとつつく。


「私はサスケみたいな可愛い子も好きだよ〜」


 サスケは顔を赤くしながら怒ってみせた。


「ちょ、ちょっと!やめてよ、もう……僕らスライム族はみんなそうやって幼く見られるから損してるんだ。可愛い可愛いって言ってもらえるけど、本当に可愛がられるだけだからさ。結局得するのはエルフみたいな種族なんだよ」


 あ、そういうアレですか。別にヤキモチ妬いてくれてるわけじゃなくて、種族単位の軽いうらやまみたいなやつ。


(憧れのお姉さん的なポジションを体験できるかと思ったのに……残念)


 私はちょっぴりガッカリしながら、ずっと聞いてみたいと思っていたことを聞いてみた。


「サスケって何歳なの?」


「二十三だよ」


「二十三!?年上なの!?」


 私は驚いた。スライムは幼く見えるとは言っていたが、まさか年上とは。


 っていうか、私と初めて会った時に『お姉さん』って呼んでたじゃないか。私が老けて見えたってことか?くそぅ。


「クウはいくつ?女性に年齢を聞くのは失礼かと思って今まで控えてきたけど」


 くっ、しかも女性に対する気遣いまでちゃんと出来ている。出来る大人の男だ。


「……二十一」


 なぜか敗北感を感じつつ答えると、ケイロンさんも自己申告してきた。


「私は四十です。つい先日、四十路の大台に乗りました」


 ケンタウロスの年齢は見た目とあまり変わらないのか、ケイロンさんの実年齢は見た目相応といったところだった。ただし、こんな素敵なナイスミドルはなかなかいないが。


 私はサスケの小さくて可愛らしい容姿を眺めながらしみじみとつぶやいた。


「二十三かぁ……そうかぁ、二十三かぁ……」


「なに?二十三だと何か問題でもある?」


「いや、むしろ何も問題ないなと思って。二十三だと、ちゃんと成人だもんね」


「?……そりゃまぁ、成人だけど」


 サスケは私の言うことがよく理解できずに眉根を寄せていたが、それを追求する前に商店街に着いたのでその話はそこで打ち切りになった。


 もちろん私は追求するされてもその時思ったことを言うつもりなどない。


 なぜなら私の頭に浮かんでいた単語は、清純派女子なら絶対に口に出してはならない単語だったからだ。


(合法ショタ!!)


 私はその夜のセルフケアのネタを心に決めていた。



***************



☆元ネタ&雑学コーナー☆


 ここから先は筆者が話の元ネタなどを気の向くままに書き記しているコーナーです。


 本編のストーリーとは関係ないので興味ない方は読み飛ばしてください。



〈エルフとフレイ〉


 フレイはエルフの国を治める北欧神話の神様です。


 たくさんいる神様の中でも特にイケメンだったらしく、その辺が『光の妖精』とされるエルフの上に立つことに繋がっているのかもしれません。


 しかも豊穣の神様だから、人々からありがたがれて崇拝されていました。


 ただ、それがちょっと変な方向にいってまして……


 像や絵にされる時、すごい『巨根』にされることが多かったらしいんですね。


 豊穣が子宝などと結びついたようで、神様の像なのにガッツリおっきしててちょっと面白い。


 とはいえ、こういう男根崇拝などの性器崇拝は文化的にかなりメジャーなもので、世界中のあらゆる地域で見られます。


 日本でも複数の神社で御神体がアレな感じになっています。



〈ネックレスをプレゼントする意味〉


 アクセサリーにはそれぞれプレゼントの意味があるらしく、ネックレスは『束縛』とか『独占』とからしいです。


 首輪を連想させるからでしょうか?


 手錠を連想させるブレスレットも同じ感じらしいです。


 ちなみにリングは切れ目がないことから『永遠』『ずっと一緒』、イヤリングは耳に近いから『自分の存在を感じていて欲しい』とか言われています。


 でもこういうのって書籍とかサイトによって書いてあることが結構違いますし、そもそもアクセサリー全般にマーキング的な独占の意味合いがありますよね。


 何よりこんな話を本気で真に受けても盛り下がるだけなので、小話のネタ程度しておきましょう。


 アクセサリーなんて贈りたいから贈る、気に入ったからつけてる、くらいの方がいいと思います。

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