それは、無意識的な罪の穴を埋めるために?

 主人公の私は、昨日成人式を終えたばかりだ。成人式で、アイツのことを話題にしている同級生なんていない。
 アイツとは、主人公をいじめていた主犯格の少女のことだ。主人公は、イジメについて日記などの記録を付けていると、問題が表沙汰になった時に有利だと聞き、ノートに日記風のイジメの記録を付けていた。
 アイツは、主人公の目の前で死んだ。
 青空の下で、主人公はその日記を——。

 イジメについても、イジメっ子の死に際についても、淡々と語られ、それがまるで、命の等価を表しているようでした。

 是非、御一読下さい。