ウルカ歴000128年~ウルカ歴000166年

ウルカ歴000128年。ヌグレド国王<ロディフフス>は遺跡の発掘に力を入れるように国民に発布。同時に優れた発掘屋には褒賞を出すとして、発掘屋の数が急増する。


ウルカ歴000139年。ヌグレド国内の遺跡から大量の遺物が掘り出され、ロディフフスはその使用法の解明に全力を尽くすように<錬金術師>らに命じる。


ウルカ歴000152年。錬金術師らは使用法を解き明かそうとするものの芳しい結果を出せず、ロディフフスは怒り、宮廷錬金術師ら十二人を処刑する。その一方で別のアプローチを試みることとして、密偵<クサナギ>を放つ。


ウルカ歴000153年。密偵クサナギはフォスル国の前身であったガクジョウ国が遺物を使いこなしていたことからフォスル国に潜入。フォスル国は遺物の使用法については一切を放棄していたものの、ガクジョウ国で錬金術師をしており、ガクジョウ国の王キョウジに対してラディサが反攻した時点で国外に逃亡した<モノダ>という人物の子孫<モノド>が、フォスル国の隣国メクベディ国内で暮らしていることを突き止め、接触を図るが、厄介事を嫌ったモノドは協力を拒否。このためクサナギはモノドを拉致してヌグレド国へと連れ帰る。


ウルカ歴000157年。レイオスティーリア大陸西側半分に、合わせて五十を超える国が誕生していたが、この年、ヌグレド国が突如として周辺国(<アハサ><コルニグ><クァンティア>)に侵攻を開始。次々と併合していく。そのための戦力として使われたのは、八機のバイク型戦闘車両<トゥルタルス>であった。トゥルタルスは、クサナギによって拉致され遺物の研究をさせられたモノドがその使用法を解き明かしたものだった。


ウルカ歴000159年。トゥルタルスを主軸としたヌグレド国の電撃戦闘団の侵攻により、わずか二年で十の国が陥落。ヌグレド国に併合される。遺物兵器トゥルタルスが相手では、数千の騎兵や数万の歩兵では全く歯が立たなかった。なお、結果としてこの侵攻の立役者となったクサナギは<転生者>であり、前世で<スパイ>をしていたことから自らの特技を活かし働いていただけであった。クサナギのいた世界は大戦中であり、結果として自分が戦争を引き起こす原因の一つになったことについては何の罪悪感も抱いていなかった。


ウルカ歴000165年。クサナギに拉致されたとはいえ、大きな戦争のきっかけとなった遺物の使用法を解明してしまったモノドは、さらに遺物の研究を続けて、トゥルタルスの天敵となる遺物、フローティング攻撃ヘリ<アルスガルタ>の起動に成功。それをヌグレド国に来てから知り合った<リョウジ・シシクラ>に託して息を引き取る。


ウルカ歴000166年。リョウジ・シシクラが駆るアルスガルタにより七機のトゥルタルスを撃破、この時点で戦闘力の大半を失うも残った一機と相打ちになる形で撃破し、アルスガルタも大破。この報せを受けたロディフフスは怒りのあまり心不全を起こし急逝してしまう。また、かろうじて生き延びたリョウジ・シシクラも満足に動けない体となり、消息を絶つ。


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