ウルカ歴元年~ウルカ歴000126年まで

ウルカ歴000002年。<悪王キョウジ>を追放しフォスル国を興したラディサだったものの、姉はすでにキョウジの手によって命を奪われていた。これにより失意に打ちのめされるラディサではあったが、仮にも王の座に就いた者として為政は疎かにできず、傷心を隠し王としての役目を果たそうと尽力する。そんな彼の前に現れたのは、同じようにキョウジに家族を殺された<アリアーサ>だった。アリアーサの父親はキョウジの家臣として仕えていたもののあまりの悪逆ぶりに異を唱えたことで<国家反逆罪>でアリアーサを除く家族全員が処刑されていた。アリアーサはその時にたまたま病に臥せっていて療養のために遠く離れた地にいたことで難を逃れたのである。


ウルカ歴000004年。アリアーサはラディサの身辺の世話をするための召使いとして雇われたが、彼女の人柄に惹かれたラディサが婚姻を決意する。さらにラディサは、キョウジが利用していた遺物の数々を、一部の簡単な道具を残して『我々にはまだ過ぎたものである』としてほとんどを滅却。改めて牧歌的な生き方を目指した。


ウルカ歴000007年。ラディサはアリアーサとの婚姻を決意するも、彼女はかつてキョウジの家臣だった者の娘であること、今はしがない召使いの立場であることなどを理由に周囲からは結婚を反対されるものの、アリアーサのラディサへの献身ぶりと、ラディサの固い決意に周囲が折れ、遂に婚姻が認められる。


ウルカ歴000008年。ラディサとアリアーサとの間に長男<イディム>誕生。国を挙げて王子の生誕が祝福される。しかし、悪王キョウジの治世の際に虐げられてきた者達の中には、『欲しいものは暴力で奪う』という考えに染まった者も少なからずおり、そういう者達による犯罪が悩みの種となる。


ウルカ歴000043年。フォスル国初代国王ラディサ崩御。第一王子イディムが王位を継承する。イディムもラディサと同じく利発な人物で優れた統治を見せたものの、やはり悪王キョウジが芽吹かせた<悪意>は連鎖を続け、イディムを悩ませたという。


ウルカ歴000066年。フォスル国に倣い、山脈を超えたところに<メクベディ国>勃興。それに触発されるかのように次々と<国家>が誕生。中には亜人による国家もあった。


ウルカ歴000126年。レイオスティーリア大陸の西端から東に向けて多くの国が誕生し、その一つとして<ヌグレド国>勃興。しかもヌグレドには大規模な<遺跡>があり、遺物も多く出土していた。


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