第8話



<図書室前廊下>



テテテテ

ガチャリ



姉「おまたせー、司書ちゃん」トントン


司書「おまちくたびれた」


姉「え、まじ?」


司書「それなりには」


姉「えっでもわりと時間通りなんだけど」


司書「時計」


姉「七時だけど、どうしたの?」


司書「……三十分遅刻は時間通りとは言わないと思うよー」


姉「ごめんなさい」


司書「ま、いいよいいよ。それよりどこ行く?」


姉「ん、駅近くがグー」


司書「姉さんの家の最寄り?」


姉「司書ちゃんの最寄りでもいいよ」


司書「でも明日午後から暇じゃないし泊まらせないよ」


姉「えー、そっかー残念」


司書「姉さんの家の近くにしよう」


姉「いいの?」


司書「あそこの軟骨唐揚げが食べたい腹になってるの」


姉「ボトルは?」


司書「んー、あれはまた今度にしよ」


姉「うむ」


司書「ハシゴしながらわたしの家の近くまで来てもらうから」


姉「そしたらタクシーで帰るかなあ」


司書「そうならないように一軒一軒軽く飲もうね、軽くね」


姉「うん。んじゃ車取ってくるから前で待ってて」


司書「おっけー」

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