亮太編



 学校が始まった。


 放課後速攻で片瀬が迎えに来た。


 久しぶりに見た片瀬の制服姿。


 やっぱ格好いいな。


 アパートに着くなり片瀬は俺を抱きしめた。


 まただ。


 片瀬はキスしてきた。


「ダメだ俺。亮太が好きすぎておかしくなる」


「俺だっておかしくなりそうだよ」


 こんなに期待させられて焦らされて。


 俺の下半身は限界寸前だっつうの。


「俺、待ってんだけど」


 はあ。


 ついに言った。


 俺は抱えられてベッドに投げ出された。


 服を脱がされた。


 ああ、自分でほぐしていたのがバレちゃったな。


 うっ。


 片瀬の指、気持ちいい。


 手も俺よりデカいんだな。


 うわっ。


 片瀬のアレ、挿入るかな。


 おっきいんだけど。


「あぁっ……」


 声がでちまう。


 ああ。


 挿入った。


 なんだこれ。


 気持ちいい。


 なんか俺、変になりそう。


「んあっ……」


 俺も片瀬もすぐにイッた。


 指とぜんぜん違う。


 痛くなかったし、めちゃくちゃ気持ちよかった。


 ヤバい。はまりそう。


「わっ……」


 俺は体を持ち上げられ回された。


 うつ伏せになって尻を持ち上げられていた。


 そんな……。


 また片瀬が挿入ってきた。


 ああ。


 気持ちいい。


 ああ。


 前も一緒に触られると……。


 ダメだ。


 またイク……。


 二人でベッドに倒れ込んだ。


 はあ。


 最高かよ。


 俺は自分の精液でベトベトになっていた。


 片瀬と一緒に風呂に入った。


 片瀬は俺の体を丁寧に洗ってくれた。


 また片瀬は堅くしていた。


 俺は片瀬の上にまたがって座るようにして挿れた。


「んっ……」


「あぁ、亮太」


「キモチぃ……」


 ナマの片瀬が気持ち良かった。


 片瀬が腰を突き上げてくる。


「あっ……おっきい……」


「亮太……」


「んあっ……ダメ……」


 何かが込み上げてきた。


 あぁっ。


 んっ。


 ダメだ、気持ちよすぎる。


 ああ――。



 気付いたら俺はベッドに寝ていた。


「亮太、大丈夫か?」


「ん……」


 片瀬の心配そうな顔が目の前にあった。


「俺……」


「風呂でイッた後、気を失ったんだ」


「……そっか」


「ごめんな、無理させて」


 片瀬が泣きそうな顔になっている。


「違うよ。あまりに気持ち良くて失神したんだ」


「え?」


「すっげえ気持ち良かった」


「……亮太」


「だから、またいっぱいシような」


「……あは」


「はは……」


 片瀬は俺を抱きしめた。


 はあ。


 やっと俺の悶々とした日々が終わったな。


 うん。


 俺は幸せだった。


 でもさ……。


 俺、体もつかな?


 新たな悩みができたけど、それはまた後で考えることにしよう。


 今は片瀬の腕の中で幸せを噛みしめていたいから。






          完






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好きの気持ちは隠せない クロノヒョウ @kurono-hyo

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