亮太編



 それからすったもんだありつつもめでたく付き合うことになった俺たち。


 一週間経っていつも二人きりなのに、片瀬はキス以上のことをしてこない。


 ああもう。


 またかよ。


 ヘタレめ。


 なんでキス止まりなんだよ。


 早く襲ってこいよ。


 キスだけじゃ満足できねえんだよ。


 片瀬だっていっつもデカくしてんのにさ。


 早くそのデッカいの寄こせよ。


 俺の悶々とする日々はまだまだ続きそうだった。


 引っ越しも一段落して夏休みも終わる時だった。


「んっ……」


 突然片瀬がキスしてきた。


 俺は壁に押し付けられた。


 壁ドン?


 今日の片瀬は興奮してんのか?


 俺の舌を激しく吸い上げてくる。


 しかもカチカチでデッカいモノを押し付けてきやがる。


 俺も負けじと堅くなっていた。


 おいおい。


 片瀬は俺の服を脱がせた。


 なんだよ、まる出しじゃん。


 恥ずいって。


 そう思った瞬間片瀬は俺のを舐めだした。


 うわぁ。


 なんだよ。


 気持ちいい。


 こんなんすぐでちまう。


 俺は片瀬の頭を掴んでイった。


 はっ。


 我に返って片瀬を見た。


 コイツ、俺の精液飲んで……。


 お、俺も片瀬のくわえようか?


 それとも、いよいよか?


 えっ?


 片瀬は悪いと言ってトイレに駆け込んだ。


 はあ?


 な、なんなんだよお前はー。






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