第3話 Vtuberって何ですか?&マネージャーとの出会い

「あ、あの……Vtuberって何ですか?」


この言葉を言った後、物凄く驚いている風原さんが気になったが、なかなか気づいてくれないので諦めてジュースを飲んで待つことにした。



う、噓だろ……。

今この時代では、Vtuberは常識の中の常識なのに。

それに流君の家族全員がVtuberに関係する仕事をしているのに。

っていうか僕の会社にほとんど全員いるのに……。

知らない人っていたんだ。

いや、絶対流君は知っていると思ったのに。

何で知らないんだ……?

一人で百面相をしていた僕は、流君が話しかけてくれているのにやっと気づいた。




「あ、あの……、Vtuberについて教えていただけませんか?」


教えてくれるかなぁ。さっきはめっちゃ驚いてたけど……でも風原さんは快く教えてくれた。


「Vtuberっていうのは……、簡単に言うと2Ⅾとか3Ⅾのアバター、を使って動画配信する人……ライバーっていうんだけどそんな感じだな。あっているかは知らんが。」


へぇー!そういうことだったんだ。楽しそうだな。やる内容なども知らず簡単に一瞬でやるかどうか決めてしまった流は、すぐに風原さんに決めたことを言った。


「風原さん。僕やりたいです!」

「そうか、嬉しいな。……やっぱりお母さんに似ているな……。」


と風原さんが呟いた。何で母さんを知ってるの?と思ったがまぁいいや、とすぐに忘れてしまった。


「なら、善は急げだ。すぐに事務所へ行こう。」


と誘われ行くことにした。その時には既にお買い物のことを忘れていた。



事務所は会社といってもいいくらい大きかった。その中でも一番大きそうな『社長室』へ案内された。お茶をもらい、くつろいでいいといわれたが、こんな凄い所でくつろぐと言われても……、無理でしょ!とツッコみそうだった。しばらくすると、やっと風原さんが戻ってきてくれた。書類を持って。

あ、とやっと気づいたことがあった。今、僕17歳だよね!?じゃあ書類にサインできないじゃん!どうしよう……。

「すみません。契約書とかの書類って17歳以下は保護者又は成人している家族にサインしてもらわないといけないんでしたよね?どうすればいいんですか?」

「まぁまぁ大丈夫だから。」


そう言うと凛ちゃーん、と大声で呼んだ。凛って……僕のお姉ちゃんじゃ!?そして、すぐに凛といわれた人つまりお姉ちゃんが来た。


「流君。紹介する。俺の会社の有力な社員、3期生のマネージャーをやる予定の栗空凛さんだ。……紹介することなかったね。君のお姉ちゃんなんだから。」

「え、ええええええええ!?!?!?!」



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