第3話

ここまでで、発生から20分くらいかな・・・たぶん。


ちゃんと時間見てたわけじゃないからわかんないけど、メッセとかツイートとか見直すと、その位かね。


ここで、みんなで言い出す。

「ばーちゃんの家に行かなきゃ!」って。


うちから100m程の所に、90歳を超える祖母の自宅がある。その方が気が楽なのか、独りで住みたがるんだわ。だけど持病あるからね、一日に何回も行ったり来たりするんさ。


祖母の家はけっこう古い。11年前は耐え抜いたけど、去年の大地震(2021年2月13日)で外壁がやられ、家の中もヒビが入って、処置したばかりで。


少し冷静を取り戻した母が、「とりあえず、私が先に行ってくる」って言うたので、とりあえずは行ってもらって。その間に比較的被害の少ない居間を片付けて、朝まで横になって休める所を確保する。


するんだけど、


とにかく、周りが真っ暗で見えねぇ。

下手に動けば、何かしらの破片を踏んで怪我するから、懐中電灯で照らしながら少しづつ・・・


と思ったんだけど、ちょっと試したことがヒット。


いいかい?


iPhone11のライト機能、ハンパねぇぞ?


\_( ゚ロ゚)ここ重要!


照射角度が広すぎる。ライトを上向きに置いたら、8帖の部屋が結構明るくなってね。まあ、電灯には適わんけど、周辺がはっきり見えるようにはなる。しかも、意外と充電を食わない。


え、やば、iPhone、優秀すぎひん?


そん時だけ、なんとなく呑気に思ってしまった・・・。


とはいえ、やっぱり不安なので、チャージャーを挿して1メモリ分だけ使った。それでも20%分は回復したから、これだけでかなり安心感。


見えるようになった所で、とりあえず比較的散らかっていない居間と和室にお布団を敷けるくらいまでにしようと思い、細々と片付け始めたわさ。


と、そんときに、母からスマホに着信。

「ばーちゃんの家がひどすぎる!!!手伝って!!!助けて!!!」って、叫ぶようにさ。


あ、これはやべぇ、と。


車で行こうか迷ったけど、下手に行くと、万が一落ちてしまってるガラスで、パンクとかするかもしれない。近くなので、点検がてら、まずは歩いていった。


自宅前の細い道を抜けて大きい道に出ると、信号が普通に点いててさ。


「あれ?電気来てるの?」なんて勘違いしながら、足早に歩いてね。車がけっこう走っていて、懐中電灯を持った人達が自宅を点検したり、走り回ったりしていて、外は意外と明るかった。


なんや、家ん中にいるより、外の方がいいかも・・・なんて錯覚すら起きるくらいだったね。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


少し疲れた・・・

次回へ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る