第七話 上司が怪しい

ここか...。


めっちゃでかいな。


肉体労働とは聞いてたけど。


結構ビジネスっぽい!!!。


ああ~トラウマがよみがえるような気がする。


確かここで仕事の内容を説明されるんだっけ?。


少し待つか。




........


あ、来た。


結構待ったんだぞ!。


10分くらい!。


《正しくは11分18秒です、相当ずれてますよ》


四捨五入したら10分じゃん!。


《関係ありません》


わかったよお。


姿からして40代前半っぽいな。


髪が茶髪みたいだな。




「えーこの仕事に来て下さり誠にありがとうございます!!」


めっちゃうざい口調なんだが。


もしかして、こいつ!。


「これからお前らは肉体労働をやり、俺の奴隷になるんだよ!!!!」


くそだああああ!。


こいつが上司になるのかあああ?!。


死んでもいやだああああああ!。


「俺はお前らを寝ながらみてるんだよ!!!。どうやってやればいいですか?。説明するわけないじゃあああああああああん!!。自分で考えてやれ!!!!」


ち、どの世界にもいるんだな、こういうやつ!。


来た人がいろいろ言っているな。




「あ、あの、せめて仕事内容くらい教えてもらわないとこちらも仕事ができないのですが...。しかも仕事内容を聞きに来ているのに...来た意味ないじゃないですか。こちらは時間をとってきたんですよ!。」


返した言葉は。


「だまれ、カス野郎!。俺に逆らったらお前ら痛い目合うぞ!。しかもここには力がある者だけを採用している!。お前らは力がないひょろがりってわけになるぞ!。」


あたりは静まった。


力自慢をしたい人がたくさんいるんだろう。お金もない人がここにはたくさんいるからな。


肉体労働は俺の時代では、中卒がやること、お金がない奴らがやること。


頭が悪い奴らがやることだったからな。


みんなそういうのを自覚しているんだろう。


俺もいろいろ言いたかったが、こいつは正論を受け付けてないだろう。


あくまで今回は侵入メインの段階だからな。


あまり目立たない方がいい。


だが、こいつ、上司だから上のことを知っているだろう。


付けれるときに付けるか。




「お前らが働く日は後日郵便で届く!。すぐ働かせてやるからな!。ハハハハハハ!!」


そしてこれから上司になるやつは颯爽に消えていった。


格好つけやがって。


まあ待つか。




数日後。


ついに届いたな。


仕事をする日は...。


今日から!?。


結構先かと思ったけどブラックやな!。


時刻は、今!?。


速くいかないと!。


『瞬間移動』




ビュン




よしこれた!。


瞬間移動はドラえもんのどこでもドア代わりやな!。


看板があるな。


仕事内容?。


地上と地下で肉体労働をやる。


朝になるまでやり続け、帰り、また昼に来る。


おー、結構緩いな。


前世の俺はもっときつい時間を費やしたからな。


他の人を見てみると...。


うん!絶望しているね!。


まあそれが普通か。


俺もブラック企業の仕事内容を聞いた時、絶望したからな。


最初は地下か。


明らかに重労働だな。


まあ普通だけど。


大体スコップを使ってがれきをどかしたり掘ったりする。


これだけだから楽だな。


能力を使うとな。


まあ能力使わなくても普通なんだけどな。


おらおらおらおらおら!。


結構できたな!。


あ、上司が来た。


「貴様、他の労働者とは少し違うな」


「と、いいますと?」


「お前は弱音を吐かず、なおかつここまで掘るなんて、もしかして、魔物か?」


え、やばい、ちょっと怪しまれている。


ごまかさないと。


「え、いや違いますよ。もともとこの都市は魔物禁止じゃないですか!。あ、なんでこの都市は魔物が禁止されているんですか?」


あ、やべ、いらないことまで言っちゃったな。


「いや、わ、私もきんしされtがむ、痛い。いや、何でもないぞ」


うわー絶対に怪しい。


ちょっと当ててみるか。


「もしかしてですけど、この都市、強い人がいて、その人は魔物で、それと対等になるやつ、それ以上のやつがいたら、ちょっとやばい系ですかーw?」


「あ、あ、あ、い、いや、そ、そんなことはないぞぞ」


めっちゃガクブルやん!。ちょっとかわいく見えてきて草w。


「わ、私はこれで去るるる。し、仕事をしてろおおお」


「はい分かりました!」


満面の笑みを出した鬼信。


よし!付けるか!。




にや!にや!。


全然バレていない!。


上司ガクブルすぎw。


たまに後ろを振り向くけど、意味ないんだよな!。


瞬間で移動しているから、人間の目では見えないんだよなw!。


ぐへぐへ!


《気持ち悪いです。その顔をやめて下さい》


えー別にいいじゃん、こいつ、人のことを馬鹿にしやがっているからさ!。


馬鹿にされた人代表だからさ!。


お、なんか先のない岩にいるな。


何をするんだ?。


「ーーーーーーーーーーだ!」


何やら呪文を唱えだしたな。


頭がいかれたか?。




どんどん




おー開いた!。凄すぎ!。


俺の世界の言われていたことは嘘じゃないかったんだ!。


入っていったな。


そして閉まった...。


え!?俺もいかないとやばくない?。


呪文流しで聞いてたからわすれちゃったよ!。


能力の声!助けてよお!。


《ドラえもんに登場してくる野比のび太がジャイアンスネ夫コンビニ馬鹿にされた。ぼこぼこにされた。そんな口調で言わないでください》


って細かいな!。


教えて!。


《神の名を背負いこの何もない岩を開く、です》


神?。まあいいや。


とりあえず、


呪文を唱えて入ってみるか。

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