第八話 付けてみると

呪文!


神の名を背負いこの何もない岩を開く




どんどん




開いた!。中は?。


結構がれきがあるな。


あ、白い光が見える。


《もしかしたら人がいる可能性があるんで注意してください》


ok!。さっき使っていた『瞬間移動ばらつき』。




ビュンビュンビュン




音が少し出ているけどまあいいか!。


行こう!。




ビュン




研究室?みたいなところだな。


白服を着た研究員?ぽそうな人がたくさんいるな。


うわ、目の熊めっちゃあるやん。


上司は?。


ここにはいないな。


研究員の研究は何か俺の知らない物体を研究しているな。


もう少し近づいてみるか。


『魔力増加』って書いてあるな。


あ、まだ書いてあった。(これは魔物様用)


魔物?。


この都市は魔物禁止って聞いたけど。


油断は禁物だからな。


俺が知らない事なんて死ぬほどあるし。


結構探れたけど全部魔物用の強化物しかなかったし。


魔物は力にこだわるのか?。


普通。


《魔物はもともと戦闘用の生物なので力を求めるのは当然だと思います》


なるほど。


なら、ここまで用意するってことは相当力に弱いってことか?。


それとももともと強い個体だからもっと強さを求めているのか?。


分からないな。


人間と魔物の思考は違うからな。


違うところに行ってみるか。




.........


だめだ。全部魔物用ばっかり。


もしかしたらここにいる魔物を最終兵器にするのか?。


あの上司が焦っていた様子などを見るとそれを知られたくないのか?。


上司は嘘がつけない人間やな。


あ、もっと奥があるな。


エレベーターみたいなものがあるな。


ちょっと乗ってみるか。


....


よし乗った!




ガチャ。


え!?閉まった!?。


エレベーターは、まずどの階に行きたいか押してから閉まるボタンを押していくんだけど。


変わっているな。異世界。


まあ、階を設定するか。


手当たり次第に!。




今は一階か。なら二階!。




ビュン。




ここにはでかいガラスが貼ってあるな。


宗教?みたいだな。


見るからに神様っぽいな。


金色だし。


看板があるな。


えーと。これは神様を祭っている場所。関係者以外立ち入り禁止。


立ち入ったものは赤いセンサーが反応して、


ビームを浴びせる。


当たったものは体が溶ける。


えーーーーー!。やばいて!。




ドーンドーン。




ビームの音や!。


逃げろおおおおお!。


いやだああああ!。


ここで死にたくない!。


まだ転生してきたばっかりなのに!!。


《転送をすればいいです、あ、例えば研究室とか》


その方法いいな!。


相手が強くなられると困るし!。


『転送 対象物ビームうちセンサー(発動者に当てようとしているもの限定)』




シュン




あ、転送された。


はあ、災難なんですけど!。


ここにはもう来たくない。


三階に行くか。




ガチャ




三階セットして、




ビュン




三階は?。


倉庫?。


武器の倉庫みたいだな。


あらゆる武器があるな。


お!スナイパーとかあるじゃん!。


ちょっと持っていこうかな。


あ、看板がある。


武器に触れた者は、


すべてを溶かすビームが当たる。


え、うそでしょおおおおおおおお!。


また!。もう嫌なんですけどおおお!。


あああああああ。


『転送!』


ふう、またかよ。注意しよう。


次は四階だ!




ガチャ




四階セット




ビュン




本がおいてある。


大量に。


戦闘の本だな。


読んでみようかな。


おー結構神秘的なものもあるし、戦闘向けの本もある!。


看板があるな。


もしかして。


この本に触れた者はこの世のすべてを溶かすビームに当たる義務がある。




ビュンビュン




え、ちょい待って!。


やばい!、世界が終わる前に。


『操り、止める』




ドン




あ、止まった。


生命体だけだったけど、能力を練習して、


無機物にも影響を与えることができるようになった!。


五階に行くか。


今度はマジで慎重にいかないと。




ガチャ




五階セット




ビュン




ここは戦闘場?。


結構でかいな。


へー、石とか使われているな。


「誰だ?人間か?」


ん、声が聞こえた。


圧も乗っていたな。


人間か?。


一応人間っていっとこ。


「人間だが何か問題でもあるか?」


「貴様、ごまかすな、ただの人間がそこまでの魔力を出せるわけがない」


こいつ魔力を感じれるのか?。


「なぜわかってたのに言わなかった?試したのか?」


「魔力を感じるには少し時間がいるからな」


「お前は誰だ?人間か?俺の予想だと、魔物かな!」


「貴様。男なのか?俺の言葉遣いから男だと見受けられる」


「俺は無性だ」


「な、異質の特別野郎か!」


「それならなんだ?」


「異質は潜在能力が爆発的に強い。俺もそうなりたかったのに、貴様は!異質じゃないやつを馬鹿にしているのか?」


「ただの偏見じゃねえかよ。生まれ持った才能がどうした?努力したら絶対に強くなれるだろう」


「またそんなことを言いやがって」


「お前俺の姿が見えているのか?ならお前も姿を見せた方が上等じゃないか?」


「ち、いいだろう」




ドーン




「これが我の姿だ!」


種族的にどんな風だ?。


《ドラゴン系ですね。能力は火を操る系です》


「お前、ドラゴンで火を操るのか!すごいな」


「見下すな。お前!能力の声を持っているだろう!」


「そうだがなんだ?」


「お前は恵まれすぎている!恵まれていないやつの気持ちも考えろ!」


「意味不明だな。見下してないし恵まれているとは思っていない。偏見ドラゴン君」


「黙れ!俺の火の攻撃をくらえ!『火吹き』」


火がこっちに来た。


「そんなひょろい火なんて通用しねえよ、『防御弱 壁貼り』」


見えない壁が貼られて火がすべて消えた。


「貴様やっぱり異質の力を!」


「それだけか?まずお前に俺は危害を加える必要はないと思っている。どんなことがあったか話してくれればいい」


「話すか!貴様みたいな異質野郎に!」


「あーダリー、一回気絶してもらうか。『オーラ 対象者気絶』」


「な、なんだ?このオーラは....」


「あ、気絶した。便利やなー。こいつ、俺と能力の声で考えていた魔物ってのは。確かに弱いけど人間からしたら最強かもな。こいつはいろいろ知っていそうだ。吐けることはすべて吐いてもらわないとな」


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