第12話

2年生になり友達とはクラスが離れてしまった。

だが、親友と同じクラスになれた。

他にもたくさん友達ができ、親友を含めて4人で毎日一緒にいた。

2年生になると修学旅行もあるのでこのクラスで本当に良かったと思った。

A君ともクラスが離れたしいい友達とも同じクラスになれて最高のスタートになったと心から思った。

友達の様子が気になり友達のクラスを覗いてみたが友達の姿は見当たらなかった。

家に帰り友達に連絡してみた。

そうすると、友達はつまらないから学校に行かないと言ってその後何日間か学校に来なかった。

私は、幼い頃から気管支喘息だったため春や秋など季節の変わり目になると苦しくなってしまうので保健室にいつもお昼になると通っていた。

薬を入れると煙になって出てくる呼吸器みたいなのを保健室に置いといてもらっていた。

1年生の時の保健の先生は移動になってしまい新しい先生が来た。

その先生に挨拶をしに行った。

保健の先生は優しかったが言い方がトゲトゲしていて少し苦手だと最初は思った。

でも、毎日保健室に行っているとどんどん仲良くなっていって、保健室に行くのが楽しかった。

クラスでの出来事を話したり、家の話もするようになっていつの間にか先生のことをマキちゃんと呼び合うような仲になっていた。

そんな時、マキちゃんが言った


「カナちゃんって1年生の時どうだった?

今全然学校に来てないから。

1年生の時仲良かったんだよね?」


カナちゃんはクラスの離れてしまった友達の名前だ。

急にマキちゃんがそんなことを聞くのでびっくりした。


「いつもクラスを覗きに行くけどいないんだよね。

だから、家に帰った時ラインするけどつまんないから学校に来ないって言ってたよ。

1年生の時私と一緒にいじめられてたからそれから変わっちゃったんだよね。」


私はマキちゃんになら話してもいいかなと思い1年生の時にあった出来事を話した。

マキちゃんはそんなことがあったんだと言ってカナちゃんが学校に来たら伝えると言ってくれた。


私は教室に戻った。

そしたら、カナちゃんが私の教室に来ていた。

でも、制服を改造してスカートが短くなっていたり体操着を中に着ないで紫のTシャツを着ていた。

髪の毛も茶髪に染めていて私は誰だか分からなくてびっくりした。


「どーしちゃったの?

びっくりしたし、誰だか全然わからなかったよ。」


びっくりしすぎてつい言葉にでてしまった。


「可愛いでしょ!

制服ダサいから可愛くしちゃった!

髪の毛も黒いのやだし。」


そういう問題なのかと私は思ったけど何も言えなかった。

廊下を見ると学年主任の先生とカナちゃんの担任の先生がカナちゃんのところに来た。


「何してるんだ!

そんな格好じゃ授業なんて受けさせられない。

今すぐ帰りなさい。」


「うるさいな。

勉強しに来たんだから別に服装なんてなんでもいいじゃん。

いちいちうるせーんだよ。」



カナちゃんと先生の言い合いが始まった。

そういう態度をとってしまうカナちゃんが悪いのになんでそんな言い方を先生にするんだろ。

義務教育なんだから決まっていることは守らないとダメなのに。

私は心の中でそう思った。

でも、カナちゃんにそれを言ってしまうと1人ぼっちになってしまうのではないかと思い言えなかった。

先生に腕を掴まれて下駄箱の方に連れて行かれてしまった。


授業が始まり私は普通に授業を受けたが学校ではカナちゃんの話題で盛り上がっていた。

すぐに保健室に行った。

マキちゃんに話した。


「カナちゃんどうしちゃったんだろね。

あんな子じゃなかったのに。

なんでこんなことするんだろう。」

 

マキちゃんになら思っていることを言えたのでなんでも話した。

マキちゃんもどうしたらいいのかと悩んでいた。

なにか助けてあげられることはないか。


そんなことをしているうちにあっという間に1日が終わった。


なんだか大変な1日だったと思いカナちゃんにLINEをして私は寝た。

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自分と自分 しめじ @haruno0518

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