第11話

ヒナタに教えを乞い、

俺はめきめきと英語の理解力が上がっていくことになる。

今まで。単語を覚えることしかしてこなかった俺が、遂に英文法を理解するまでになる。


さて。ある日の勉強時。

時刻は夜の23:00。

この日は特別、夜遅くまで教えてもらっていた。まぁ、テスト前ってこともあり、苦手な分詞の分野のところだったから予定より、長引いた。


ヒナタがその時、

俺に夜食を作ってくれた。


鍋焼きうどんだった。


美味かった。

あと、一点、驚いたことがあったので

ヒナタに尋ねた。


「おい、ヒナタ。これ、、

俺の亡きばあちゃんが作ってくれた、鍋焼きうどんの味にそっくり

なんだけど、どういうこと、、??材料もおんなじだし、、、」


「あー、それ、、種明かしすると、

シンジくんのおばあちゃんの仏壇のとこにある古い日記帖をシンジくんのお母さんに許可をもらって読んだことがあるの。なんか、孫が喜んで食べてくれた鍋焼きうどんのレシピが載ってたから、その通りに作ってみた!忠実に再現できたかな、、?」


「再現もなにも、、、!これ、

同じ味だよ!!すげぇ、、ヒナタ!」


高校受験の勉強のとき、夜中、

ばあちゃんが俺のために、たまに作ってくれてた鍋焼きうどん。


俺はめちゃくちゃ大好きだった。



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