第12話

ヒナタと仲良くなり出して数ヶ月が経過したある日のことだった。


大事件が起きた。


バレークラスマッチが開催されたんだけど、

ヒナタの眼鏡が女子バレー部のエースアタッカーの女に吹っ飛ばされたのだ。


明らかに狙い撃ちしたんじゃないかと

思われた。

俺は応援席にいて、その試合を見てた。

狙い撃ちした女は、同じクラスの奴。

俺はヒナタに、

思わず、駆け寄って、その場に倒れた

ヒナタを抱き起こしていたんだ。


「な、なによ、シンジくん!

なんで庇うん!?」


「るせー、おまえ、狙っただろ!?」


俺には分かる。


だって俺はバレー部だから。




「お、おい、ヒナタ!大丈夫か!?」


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